ダル同僚遊撃手のキム、韓国メディアが「日本にこんな野手はいない」と騒ぐ理由

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今季開幕からサンディエゴ・パドレスの主力遊撃手としてプレーしているキム・ハソンは打撃面では少し残念だが、守備で十分挽回している。最近はサードのポジションまでカバーしている。

キム・ハソン

6月28日時点で遊撃手として54試合(うち先発52試合)452イニングに出場したキム・ハソン。失策は3つ。現時点で規定打席を満たした24名の遊撃手の中で失策数は最も少ない。4月29日のシンシナティ・レッズ戦から6月13日のコロラド・ロッキーズ戦まで41試合連続無失策でもあった。ニング基準では376イニング連続失策なしに安定的な守備を続けた。 3塁手としては18試合(12先発)に出場し、127イニング無失点だ。

キム・ハソンの守備力はメジャーリーグ上位圏だ。複数のエリアを分けて打球ごとに加重値を与え、どれほど広い守備範囲で失点を防いだかを示す「UZR(UltimateZoneRating)」では4.6の数値を記録して遊撃手全体1位。どれだけ多くのアウトを取ったかを示す「OAA(OutsAboveAverage)」の数値も4を記録し、遊撃手全体6位になっている。

チームメイトもキム・ハソンの守備を認める。ゴールデングラブ賞2回受賞者の3塁手マニー・マチャドは、「キム・ハソンはゴールデングラブ級の才能を持つ選手だ。リーグ最高の守備手だと思う。賢い選手なので、どこにいるべきか知っている。野球のIQがとても印象的だ。キム・ハソンがいるので、我々の内野陣は損をしない」と評価した。

2塁手のジェイク・クロネンワースも、「キム・ハソンは基本技、スピード、瞬発力、肩ともにすごい。他の選手には見られないプレーをする」と絶賛した。

ただ、キム・ハソンは「両脇に良い選手がいて守備する時の負担が少ない。そばでよくカバーしてくれるから、自分は彼らに付いていくだけ」と謙遜する。

キム・ハソン

メジャーリーグで成長発展しているキム・ハソンだが、韓国で磨いた守備力が光を放っているとも言える。

というのも、キム・ハソンはキウム・ヒーローズ時代、高尺(コチョク)スカイドームで2016年から5年間プレーした。高尺ドームは人工芝だが、内野の走路には土が敷かれて天然芝球場の特性も備え持っていた。高尺ドームはアメリカのトレンドを反映して設計されたのだ。

このため、高尺ドームは内野手が守備しにくい球場として悪名高い。人工芝で打球速度が速いだけでなく、グラウンドの土も硬く、打球バウンドも大きいためだ。

2016年~2020年の5年間、キム・ハソンは敵地349試合で36の失策を記録した反面、ホーム342試合では失策56回だった。

つまり、高尺ドームをホームとしていたため対的に目立たなかったキム・ハソンの堅固な守備力がアメリカで光を放っているのだ。

高尺ドームで速くて強い打球を処理した経験が、メジャーリーグでも役立っている。高尺ドームで強く成長したという解釈にキム・ハソンも同意した。

韓国時代のキム・ハソン

「高尺ドームは守備が本当に難しい球場だ。高尺ドームで守備した選手なら、みんなそう感じるだろう。ペトコ・パークも打球速度が速いほうだが、グラウンド管理がよくできている。メジャーリーグの球場は韓国より管理が良く、守備にはるかに役立つ」

その堅守でアメリカでもその名を轟かすキム・ハソン。今後に注目だ。

(記事提供=OSEN)

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