「この一週間でいただいた応援と激励のメッセージに、本当に感謝したいという言葉をお伝えしたいです。僕は多くの方々から応援と激励のメッセージをいただき、それを呼んで本当にたくさんの力を得ました。W杯で自分の国のためにプレーすることは、多くの子どもたちがサッカー選手として成長しながら夢見ることです。僕自身、その夢は今も変わらず持っています。
この2年間で皆さんが我慢して着用してきたマスクを考えると、W杯の試合で被ることになる僕のマスクは何てことありません。たった1%の可能性でもあるのであれば、その可能性を信じて、残り少ない時間を前だけ見て走っていきます。美しい我が国のW杯代表選手になるために」
ケガが発覚して以降、ソン・フンミンがカタールW杯に出場できるかどうかということが韓国サッカー界の関心事のひとつであっただけに、ファンたちは一安心といったところだが、これから注目されるのはソン・フンミンがカタールW杯のピッチに立つ日はいつになるか、ということだろう。
というのも、ソン・フンミンがイギリスで手術を受けたのは11月4日。無事に終了したが、韓国では「骨折」は術後の回復時期を見極めるのが難しいとも言われている。
『スポーツソウル』サッカー班が韓国の眼科専門医に取材した際にも、「最低でも4週間以上の回復期間を設けた方が良い。(プロテクターなどで)保護をするとしても、格別の注意が必要だと」という意見も出た。
ソウルのJW眼科で院長を務める眼科専門医のチェ・ジョンウォン氏も、「眼科骨折手術は通常、腫れが引いた1週間後に眼球陥没、複視、眼球運動の制限の程度によって決定する。また、手術時には骨折部位に挿入物を入れ、眼底組織が抜けないようにするために少なくとも4週間以上は必要だ」と伝えた。
11月2日を起点に4週間となると11月30日。カタールW杯はグル―プリーグ真っ最中だ。
カタールW杯でグループHに入った韓国代表の初戦ウルグアイ戦は11月24日。その後、28日にガーナ代表との第2戦、12月3日にポルトガル代表とのグループ最終戦を戦う。
つまり、術後4週間を復帰の目安にするなら、間に合うのはグループリーグの最終戦。間に合ったとしても、100%のコンディションでW杯に出場することは事実上不可能というわけだ。
ただ、それでもカタールW杯の最終メンバーには選ばれるだろう。