吉田は日本プロ野球通算7シーズンで762試合に出場し、打率0.362(3189打数884安打)、133本塁打、467打点、OPS(出塁率+長打率)0.960を記録した特級打者だ。特に通算出塁率が0.421に達するほど、優れた出塁能力が目立つ。
今季は119試合で打率0.335(412打数138安打)、21本塁打、88打点、OPS 1.008を記録し、オリックスの26年ぶり日本一の立役者となった。
『MLB.com』のジョン・モロシ記者は、「シアトル・マリナーズは吉田に対する広範なスカウトを行った。今年の冬、最も熱心に吉田を迎え入れるチームになるだろう」と話した。
マリナーズに所属する外野手では、今季メジャーデビューしたフリオ・ロドリゲスが132試合で打率0.284(511打数145安打)、28本塁打、75打点、OPS 0.853を記録。デビュー初年度からオールスターに選ばれる活躍で、新人賞の有力候補に挙げられている。
ただ、野心的に獲得したジェシー・ウィンカーは136試合で打率0.219(456打数100安打)、14本塁打、53打点、OPS 0.688と低調な成績。着実に良い活躍を見せてきたミッチ・ハニガーも57試合の出場にとどまり、シーズン終了後にFA資格を得た状態だ。このため、マリナーズは今冬の外野補強が求められている。
マリナーズは歴代最高の日本人メジャーリーガーであるイチローを獲得した歴史がある。
2001年にマリナーズに入団してメジャーリーグでのキャリアをスタートさせたイチローは、マリナーズだけで2542安打を放ち、メジャー通算では3089安打を記録した。
日本人選手に良い記憶があるだけに、マリナーズは吉田獲得を通じて戦力補強につながることを期待している。
(記事提供=OSEN)