入団1年目の2020年は1600万円だった佐々木の年俸は、翌2021年も1600万円とし、3年目の今年に3000万円にアップした。
そして、4年目の来季に8000万円まで上昇したことで、佐々木は2006年の西岡剛(5100万円)を超え、高卒4年目の選手としてはロッテ史上最高額となる年俸を受け取ることになった。
NPB全体では、過去に大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)とダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)が高卒4年目で年俸2億円を受け取った。また、松坂大輔(引退)が1億8000万円、田中将大(東北楽天ゴールデンイーグルス)が1億4000万円を受け取っていた。
メジャーリーグでプレーした大先輩の記録には及ばないが、佐々木の成長速度も尋常ではない。
プロ1年目は管理のレベルで1~2軍とも登板せず、身体づくりに集中した佐々木は、昨年に1軍デビューして11試合(63.1イニング)3勝2敗、防御率2.27、68奪三振とポテンシャルを見せつけた。そして今年は最速164kmの剛速球を武器に先発の主軸で活躍。20試合(129.1イニング)9勝4敗、防御率2.20、173奪三振を記録した。
特に4月10日のオリックス・バファローズ戦では、9イニングで19奪三振、無四死球、無失点の史上最年少となるパーフェクトゲーム(完全試合)を達成した。日米韓初の13打者連続奪三振まで含まれた大記録だっただけに、さらに強烈だった。
シーズン後半こそペースが落ちたが、無事に1年を完走し、来季の期待感を高めた。
佐々木は来年3月に行われるWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に出場する可能性が高い。東京ドーム開催の1次ラウンドで侍ジャパンと激突する韓国にとっては大きな脅威となることは間違いない。
(記事提供=OSEN)