菊池は2022シーズン前にブルージェイズと3年3600万ドル契約を結んだ。2022年に1600万ドル、2023年と2024年に各1000万ドルを受け取る大規模な契約に成功した。
しかし、期待とは裏腹に初年度は極端な起伏と負傷に苦しみ、32試合で6勝7敗の防御率5.19と不安定な成績に終わった。
『パッションMLB』は「ブルージェイズは昨年、アレク・マノア、ケビン・ゴーズマンのワンツーパンチを除き、先発陣で安定を得ることができなかった。昨年12月にクリス・バシットと契約を結んだのもこのような理由のためだ」と、ブルージェイズ先発陣の現状を指摘した。
菊池は2023シーズンの先発5番手候補として挙げられている。マノア、ゴーズマン、バシット、ホセ・べリオスが1~4番手を担当し、菊池、ミッチ・ホワイト、ネイト・ピアーソン、トーマス・ハッチなどが残りの一席をめぐって競争するものと予想されている。
『パッションMLB』は、菊池が先発5番手争いの勝者になるためには防御率を下げなければならないと分析した。同メディアは「菊池の昨年の防御率は5.19だった。今後、5点台以下に防御率を下げるための解決策を講じなければならない。そうしてこそ、ライバルの間で疑心を払しょくできる」と見通した。
しかし、菊池が新シーズンの先発争いで巻き返しを見せたとしても、彼の役割は前半戦までだ。肘の手術を受けたリュ・ヒョンジンが早ければオールスター休息期に戻ってくる可能性があるからだ。同メディアは「菊池はリュ・ヒョンジンが帰ってくるまで席を守るためには、昨年よりも良い姿を見せなければならない」と、先発としての活動期間を限定した。
2019年にシアトル・マリナーズを通じてメジャーデビューした菊池は、2021年までの3シーズンで70試合に登板し、15勝24敗の防御率4.97を記録した。特に3年目の2021年前半は16試合で6勝4敗の防御率3.48と好投を記録し、オールスターに選ばれた経歴もある。
ベストシナリオは、菊池が巻き返しに成功して定着した後、リュ・ヒョンジンと自然にバトンタッチすることだ。体力消耗の後半戦に先発陣に穴が開いた場合、リュ・ヒョンジンと菊池がともにローテーションに含まれる可能性もある。
『パッションMLB』は「ブルージェイズは菊池に機会を与え続けている。菊池はマウンドに上がった瞬間、すぐに自分の技量を発揮する必要がある」と伝えた。
(記事提供=OSEN)