来る3月のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に向けて、侍ジャパンの宿敵・韓国代表では新コーチの合流が明らかになった。
韓国プロ野球KBOリーグのサムスン・ライオンズで1軍投手コーチを務めるチョン・ヒョンウク氏が、韓国代表の投手コーチを務めることになったのだ。
同氏は現役時代、1990年代後半から2010年代前半にかけてサムスンの中継ぎとして活躍した速球派の右腕投手。
2009年の第2回WBCにも出場しており、同大会で5度行われた“日韓戦”のうち3試合で登板した。韓国の危機的状況に必ず登板し、相手の強打者を抑える献身ぶりから“国民奴隷”というニックネームも付けられたほどだ。
そんなチョン・ヒョンウクだが、彼のキャリアを振り返ると波乱万丈な人生が見えてくる。
まず紹介したいのが、2004年に韓国プロ野球界を震撼とさせた大規模な兵役逃れ事件への関与だ。