佐々木は同日、キャンプ中の沖縄で行われた東京ヤクルトスワローズとの練習試合に先発登板し、2イニングを消化した。記録は1被安打、5奪三振の無失点で、無事に初登板を終えた。
佐々木は17日に始まる侍ジャパンの宮崎キャンプに先立ち、対外実戦に乗り出した。1回はヤクルトの打者3人をすべて三振に仕留めた。打者は145kmのフォークとスライダー、さらには160kmの直球に太刀打ちできない様子だった。
続く2回の先頭打者には同じく侍ジャパンの村上宗隆が登場した。昨季に日本人選手最多の56本塁打を放ち、満場一致のMVPに輝いた若きスラッガーだ。しかし、そんな彼も佐々木の球を捉えられず、最後は内角を攻めた160kmの直球にバットが空を切り、空振り三振で退いた。
その後、後続打者に初安打を許したが、以降をショートゴロと三振で抑えて登板を終えた。昨季に最速164kmを投げて完全試合を達成した威容がそのままにじみ出ている様子だ。
佐々木はNPB所属投手で最も速い球を投げる。WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)を戦う侍ジャパンのメンバーにも選ばれ、ダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)、大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)、山本由伸(オリックス・バファローズ)とともに豪華先発陣を構築した。
キャンプの時点で160kmを投げただけに、3月8日に開幕するWBC本大会での球速も見どころだ。光速球だけでなく、高速スライダーやフォークも昨年の威力を上回るものと評価されている。
(記事提供=OSEN)