“悪童”の野球人生はこのまま終わるのだろうか。
違法スポーツ賭博の疑いでKBOキウム・ヒーローズとの再契約が不発に終わったヤシエル・プイグは、依然として法廷争いをしている。
アメリカの検察は偽証だけでなく、司法妨害罪も加えてプイグを追い込んでいる。アメリカの司法妨害罪は、虚偽の陳述や虚偽資料の提出で捜査や裁判手続きを防いだり、妨害したりする行為で、最大10年の懲役刑を言い渡される重罪だ。
このような状況に置かれているプイグを救うため、著名な人権派弁護士で公民権運動家のベン・クランプ氏が弁護団に合流した。クランプ氏は、アメリカで黒人の法務長官と呼ばれるほど黒人社会で大きな影響力を持つ弁護士だ。2020年、白人警察の過剰な鎮圧で亡くなった黒人ジョージ・フロイド氏の事件の弁護を引き受け、遺族にミネソタ州史上最高額となる示談金約29億円をもたらしたことがある。