2008年の米メジャーリーグのドラフト7巡目でトロント・ブルージェイズから指名されたテームズは、2011年にメジャーデビューを果たしたが、2年間181試合で打率0.250(633打数158安打)、21本塁打、62打点、OPS(出塁率+長打率)0.728の成績を残した。
その後、韓国KBOリーグのNCダイノスと契約し、野球人生のターニングポイントを迎える。2013年をマイナーリーグで過ごしたテームズは、翌年に挑戦の場を韓国に移し、KBOリーグを爆撃し始めた。
2016年までの3シーズンで通算390試合に出場し、打率0.349、472安打、124本塁打、382打点、出塁率0.451、長打率0.721、OPS 1.172という圧巻の成績を残した。
特に2015年には、142試合で打率0.381、180安打、47本塁打、140打点、40盗塁、OPS 1.278と怪物級の成績でMVPまで獲得した。同年は「フォーティフォーティ(40本塁打&40盗塁)」に2度のサイクルヒットも達成するなど、空前絶後の記録を打ち立てた。短期間のインパクトでは最高の活躍だった。
そして、テームズはKBOからメジャーリーグに“逆輸入”した先駆者的な選手となった。韓国での活躍を基に、2017年にミルウォーキー・ブルワーズと3+1年最大2450万ドル契約を結びUターンした。Uターン初年度、テームズは138試合で打率0.247、31本塁打、63打点、OPS 0.877の成績と順調なシーズンを過ごした。
ただ、ブルワーズで3シーズン過ごした後のキャリアはそれほど順風満帆ではなかった。
2020年にワシントン・ナショナルズと契約を結ぶも不振に苦しみ、2021年には日本プロ野球の読売ジャイアンツと契約してアジアの舞台に戻った。しかし、1軍デビュー戦で右アキレス腱を断裂する重傷を負ってしまい、その後復帰できずに退団となった。
昨年はオークランド・アスレチックスとマイナー契約を結ぶもメジャーに昇格できず。結局、限界を痛感したテームズは現役生活を終えることになった。
(記事提供=OSEN)
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