ジョイスは21日(日本時間)、米アリゾナ州タンピのタンピ・ディアブロ・スタジアムで行われているエンゼルス春季キャンプでライブBPを行った。
ジョイスのライブBPを見守ったフィル・ネビン監督は、「非常に印象的だった。100マイル(約161km)以下の直球を投げたかどうかは定かではないが、見ていないと思う。球を受け取った捕手も褒めていた」と述べた。
ジョイスは昨年5月、テネシー大学で最速105.5マイル(約169.8km)の剛速球を投げた。1試合で103マイル(約165.8km)以上の直球を28球も投げたのだ。
そして昨年、ドラフト3巡目(全体89位)でエンゼルスに入団。昨季はダブルAで13試合に登板し、1勝0敗1セーブ4ホールド、防御率2.08を記録した。大学時代にトミー・ジョン手術を受けた後、平均100マイルを超える剛速球投手となり、大学時代からブルペン投手として活躍している。
ジョイスは今回、招待選手として春季キャンプに参加しているが、シーズン途中にメジャーにコールアップされる可能性もある。ネビン監督はジョイスについて「最高の選手を起用するが、若い選手を連れてくることを恐れない。ジョイスはそのなかに入る選手だ」と言及した。
ジョイスは170kmに迫る剛速球を投げるが、全体的な能力ではまだ未完成の投手だ。ネビン監督はピンポイントの制球力を課題として指摘した。指揮官は「メジャーの打者は非常に良い水準だ。どんなに速い球を投げても、ただ単純に速い球は打つ」と、制球の重要性を語った。
これまでメジャーで記録された最も速い球は、2010年にアロルディス・チャップマンがシンシナティ・レッズ時代に投じた105.8マイル(約170.3km)だ。2018年以降、メジャーで105マイル以上の球を投じた投手はまだいない。
ジョイスは今後、チャップマンの記録に挑戦するだろう。新記録樹立の可能性について、ネビン監督は「ジョイスは発展し続けている。この段階に到達したい、最高の選手になりたいと思っている。しかし、私はどれだけ強くて速い球を投げられるかは気にしていない。重要なのはアウトカウントを取ることだ」と伝えた。
(記事提供=OSEN)