記事によると、ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長は、キム・ミンジェの年俸を270万ユーロ(約3億8500万円)から350万ユーロ(約5億円)に引き上げることを考慮している。
しかし、キム・ミンジェ側は他クラブからの強い関心を前面に押し出し、ほぼ2倍を要求しているという。その額は540万ユーロ(約7億7000万円)だ。
キム・ミンジェは昨年7月にナポリに加入した。入団当時、3+2年契約を結び、2025年まで契約が保障され、オプションによって2027年までナポリに所属できるという契約。
しかし、このなかで興味深いのはキム・ミンジェ側の要求によって含まれたと見られるバイアウト条項だ。
キム・ミンジェは今シーズンが終わる今年7月1日から15日まで、獲得を望むクラブがいた場合、バイアウトが2週間発動される可能性がある。
少なくとも4800万ユーロ(約68億円)が提示された場合、移籍交渉に乗り出す可能性があるということだ。これはイタリアのクラブを除いた海外クラブのみが可能だという。
キム・ミンジェは加入直後から活躍し、ヨーロッパでも最高クラスの能力を持っていることが判明し、メガクラブからの関心が一気に高まった。マンチェスター・ユナイテッド、トッテナム、ニューカッスルなどのプレミア勢が獲得レースへの参戦を明らかにしている。それだけでなく、PSGとレアル・マドリードまで加わったことで、キム・ミンジェのバイアウト金額が相対的に安く思える現象も起きている。
結局、1シーズンでキム・ミンジェを失いかねないナポリは、新契約を結ぶために鋭意奔走中だ。
当初はバイアウト条項を完全になくそうとしたが、都合が悪かったことでバイアウト金額を大幅に引き上げようとし、さらにはキム・ミンジェの年俸の引き上げまで考慮している。
ここでの問題は、多くのビッグクラブが押し寄せたことで、キム・ミンジェの年俸が大きく上昇しているという点だ。
ひとまず、資金力が豊富なプレミアクラブが参入し、トップクラスの選手ならば金銭的な問題を論じないPSG、レアル・マドリードまで付いてきた。バイアウトが球団の役目であるだけに、当然選手の役目である基本年俸も上がるしかない状態だ。
有名な映画プロデューサーとしても有名だが、ラウレンティスは選手の獲得に莫大な金額をつぎ込むスタイルではない。クリスティアーノ・ジュントーリGMをはじめ、スカウトを通じて有望株と新鋭を育てる方針を維持している。
バイアウトとは別に、キム・ミンジェの年俸に耐えられるかが、今後のナポリ残留可否を決める見通しだ。
(記事提供=OSEN)