これまで日本代表不動の4番打者として君臨した鈴木は、26日(日本時間)に行われたサンフランシスコ・ジャイアンツとのオープン戦で当初の先発ラインナップに含まれていたが、直前にリストから外れた。打撃練習の過程で左脇腹の張りを訴え、球団もこれを公式に確認した。
今季のカブスのキーマンに挙げられて期待を集め、WBCを戦う日本代表の一員にも選ばれた鈴木は、シーズンに向けて慌ただしく準備を進めていた。カブスは鈴木のWBC出場承諾に苦心していたが、鈴木本人の意思が強く、球団にこれを貫徹させた。
だが、今は状況が変わった。カブスの立場としても、鈴木が円滑にシーズンの準備を進めるため、WBC参加を阻止する名分ができたからだ。巨額を投じた球団の立場では当然の措置だろう。アメリカのスポーツメディア『ジ・アスレチック』は、「鈴木は試合出場を外れた後、追加で検査を受けた。球団は次のステップを発表しなかったが、鈴木のWBC不参加は確実なようだ」と説明している。
カブス率いるデビッド・ロス監督は鈴木のWBC参加可否について、「待たなければならない。WBCや彼と関連したコメントは避けたい。どんな状況が起きたのか、どんな情報が得られるのかを見守るつもりだ。医師やトレーナーと相談し、できるだけ早く決定を下したい」と伝えた。日本代表率いる栗山英樹監督も日本メディアを通じて、太平洋を渡って聞こえてきた主砲の負傷のニュースに不安をあらわしていた。
鈴木のWBC辞退の可能性には日本国内で不安の声が広がっている。こうした状況を、東京ドーム開催の1次ラウンドで日本と対戦する韓国も気にしているようだ。
(記事提供=OSEN)