クリンスマン監督はドイツ代表チームを指揮した2004~2006年、ヘッドコーチだったヨアヒム・レーヴ監督に戦術体系を事実上一任し、自身はアメリカに居住しながら報告を受ける“テレワーク”形式で仕事をしたことで論難になったことがある。
そのため、今回の韓国代表監督就任に伴い、韓国に常駐する意思があるかどうかも話題になった。
同日、KFAは「クリンスマン監督は在任期間中に韓国に居住することを契約条件にした」とし、もしかすると論難になりうる事項についてあらかじめ指摘。しかし、28日に記者会見に出たミュラー委員長は明確な答えを出せなかった。
韓国常駐に関する契約条件について尋ねると、「契約条件については正確に申し上げることは難しい」とし、「確実なことは、5つの条件(専門性、監督経験、動機付け、チームワーク能力、環境適応力)をすべて満たし、韓国で過ごそうという気持ちが強かったということ」と返している。
2018年から指揮を執り、2022カタールW杯で韓国をベスト16に導いたパウロ・ベント前監督とは対照的だ。
ベント監督は在任期間の4年6カ月間、坡州サッカー国家代表トレーニングセンター(NFC)がある京畿道(キョンギド)の一山(イルサン)に居住していた。
クリンスマン監督が韓国代表監督の座に就いた今、憂慮の視線を送るよりは応援することが望ましい。
しかし、「韓国に居住するのか」という基本的な質問にもはっきりと答えられなかったミュラー委員長の記者会見は、ファンに多くの心配をもたらしただけだった。
(記事提供=OSEN)