『日刊スポーツ』などの日本メディアは同日、第5回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で侍ジャパンを優勝に導いた栗山英樹監督が任期満了で勇退することを受け、後任としてイチローなどが挙げられていることを報じた。
同メディアは、強化委員会が来る2026年に開催予定の第6回WBCへ向けた次期監督の人選に突入したとし、シアトル・マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターのイチローなどに打診をすると伝えた。
イチローは第1回と第2回のWBCで侍ジャパンの主力として活躍し、2連覇に大きく貢献した。特に第2回大会では韓国との決勝で決勝打含む4安打を放ち、優勝の立役者となった。
また、第1回大会を控えては「(韓国や台湾などには)向こう30年、日本にはちょっと手を出せないな、みたいな、そんな感じで勝ちたい」と、挑発的な発言をした経緯がある。これに刺激を受け、日韓戦でイチローの背中に死球を当てた韓国投手もいた。
同メディアは、当時のイチローの活躍を見守った野球少年たちが、今回のWBCを戦った侍ジャパンの主力として活躍したと伝えたいわば”イチロー・キッズ”の台頭だ。
イチローは2019年の現役引退以降、アマチュア野球の発展に注力してきた。日本国内では全国の高校を巡って指導を行い、女子野球育成のためにも積極的な活動を繰り広げている。
同メディアは次期監督に求められる資質として、世界の野球に精通している点を挙げ、イチローを有力視した。ほかでは、東京ヤクルトスワローズ元監督の古田敦也なども候補の1人だと指摘した。
なお、新監督体制の侍ジャパンの初陣は、来る11月に東京ドームで行われる第2回アジアプロ野球チャンピオンシップとなる予定だ。
(記事提供=OSEN)