ロドリゲスが2023年WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)にキューバ代表の一員で出場後、亡命した模様だ。中日と2年契約を結んだばかりであるにもかかわらず、日本に帰らず、メジャー挑戦に乗り出すという。
ロドリゲスは最近、中日との契約を破棄し、メジャー球団との契約を模索していることが報じられた。
報道によると、ロドリゲスは当初29日に日本に帰国する予定だったが、現在はドミニカ共和国にいるという。WBC代表選手内で最初にキューバ野球連盟との関係を絶った選手となった。
ロドリゲスは2020年に中日に入団し、日本で3年間79試合(175.1回)10勝10敗39ホールド、防御率3.03、188奪三振を記録した。
昨年は中継ぎとして最速161kmの剛速球を駆使し、56試合(54.2回)6勝2敗39ホールド、防御率1.15、60奪三振という最高のシーズンを過ごした。最優秀中継ぎ投手の個人タイトルも受賞し、シーズン後には中日と2年の契約更新も結んだ。
最近ではキューバ代表として2023年WBCにも出場し、2試合で先発登板して7.1回5被安打、6四球、2死球、10奪三振、2失点の防御率2.45を記録した。
そんななか、ロドリゲスは中日と2年契約を残した状態で、キューバを脱出してメジャー挑戦に乗り出した。
報道によると、ア・リーグ球団のスカウトはロドリゲスが5~6年総額5000万ドル水準の契約が可能だと予想した。WBCでは最速98マイルの剛速球のほか、毎分3000回転とメジャーでも平均以上のスライダーやスプリットを投げ分け、現地の注目を集めていた。
関係者によると、ロドリゲスは先発3~5番手の投手として評価されているという。
キューバ政府の承認を受けて日本のプロ野球球団と契約するも、これを破棄してメジャーに進出した選手には、エクトル・メンドーサやアドリス・ガルシア、オスカー・コラス、アンディ・ロドリゲスなどがいる。
今回のロドリゲスは年齢が25歳で、プロとして6シーズン以上を過ごした選手であるため、国際アマチュアではなくFAとしてメジャー契約を進める。
ただ、中日との関係が完全に整理されてこそ、メジャー契約が可能だ。1軍リリーフ陣の中核を担う存在なだけに、中日としても感嘆には諦められない選手だ。
去る2019年、福岡ソフトバンクホークスでプレーしたコラスは、保留権問題でアメリカ進出が先延ばしされた。当初はソフトバンクが5年の保留権を主張し、簡単にコラスを手放さなかった。
ただ、コラス側が選手個人ではなくキューバ協会が進めた契約だという理由で保留権解約を要請した。結局、最終的にFAが認められたが、1カ月近くの時間を要した。
22歳と若かったコラスは、完全なFAではなく国際アマチュアの身分だった。球団別に国際アマチュア契約金の限度がある状況で、すでに多くの球団が多額のお金を使った状況であったため、無所属で1年間を過ごした。その期間はドミニカ国内で個人練習をした後、昨年1月にシカゴ・ホワイトソックスと270万ドルで契約した。
(記事提供=OSEN)