大谷は12日、本拠地エンゼル・スタジアムで行われたワシントン・ナショナルズ戦で先発登板し、7回を投げて1被安打、5四球、1死球、6奪三振の無失点でエンゼルスを2-0の勝利に導いた。
シーズン2勝目にしてメジャー通算30勝目を達成した大谷は、シーズン防御率を0.75から0.47に引き下げた。
今月6日のシアトル・マリナーズ戦に続き、2試合連続四死球6個を与え制球が揺らいだが、4回二死一塁でC.J.エイブラムズに許した二塁打が唯一の被安打と、安定のピッチングを見せつけた。
総投球数92球で最速98.7マイル(約158.8km)、平均96.8マイル(約155.8km)を記録し、フォーシーム(16球)、シンカー(12球)、カットボール(5球)といったファストボールより、スイーパー(51球)、スライダー(4球)、スプリット(3球)、カーブ(1球)など変化球の割合を高め、10個の空振りを奪った。
これで大谷は昨年8月28日のトロント・ブルージェイズ戦を皮切りに、直近10試合連続で2失点以下の投球に成功した。2失点1試合、1失点4試合、無失点5試合と威力を発揮している。
また、10試合連続2失点以下を果たした大谷は、エンゼルスの伝説的投手ノーラン・ライアンの9試合連続同記録を更新した。
メジャー通算5714奪三振、通算324勝の記録を保有するライアンは、カリフォルニア・エンゼルス時代の1972年9月17日のシカゴ・ホワイトソックス戦から、1973年4月23日のオークランド・アスレチックス戦まで9試合連続2失点以下に抑えた経緯がある。
50年以上も前のライアンの記録を上回った大谷は、打席では4回に左前安打を放ち、打者として34試合連続出塁に成功した。これは昨年9月12日のヒューストン・アストロズ戦から続いてきた記録で、球団歴代6位だ。現役選手内では44試合連続出塁中のアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)に次ぐ。
(記事提供=OSEN)