佐々木は去る4月28日、京セラドーム大阪で行われたオリックス・バファローズ戦で先発登板し、7回8被安打、1四球、2死球、8奪三振の3失点を記録した。
電光掲示板に最速165kmが表示されるなど、圧巻の剛速球を投げ続けた。165kmは2016年の大谷翔平(現ロサンゼルス・エンゼルス)と並び、日本プロ野球における日本人投手の最高球速タイ記録だ。
だが、佐々木は7回一死一塁でオリックス捕手の森友哉に死球を当てた。問題は、森に当てた死球が165kmだったことだ。当時、佐々木が3球目に投じたストレートは森の右太もも裏側の膝上に直撃した。
結局、森は翌29日の試合を欠場した。山本由伸が先発登板した同日の試合では、若月健矢がいつも通り専担捕手としてキャッチャーマスクをかぶっていた。
ただ、森は30日の試合で「4番・指名打者」で復帰。結果は4打数無安打と沈黙したが、8回の4打席目では併殺打回避のため一塁まで全力疾走する姿を見せるなど、死球の影響を感じさせない動きだった。
佐々木は森本人に直接、165kmのストレートを当ててしまったことを謝罪した。
今年3月の2023年WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)でも、チェコ代表のウィリー・エスカラに160km超えのストレートを当ててしまった佐々木は、所属球団の親企業のお菓子を持って直接訪問し、謝罪したことが話題になった。ただ、今回の森への謝罪時には特にお詫びの品は持って行かなかったようだ。
日本プロ野球最高のエースへの成長が期待される佐々木は、今季4試合(27回)の登板で3勝、防御率1.00とずば抜けた成績を収めている。現在までの奪三振数38個はセパ合わせてダントツ1位の数字だ。
(記事提供=OSEN)