2020年ナ・リーグのサイ・ヤング賞受賞者であるバウアーは、メジャーリーグ通算222試合(1297.2回)83勝69敗、防御率3.79を記録したトップクラスのエースだ。
しかし、2021年6月に女性への性的暴行疑惑に包まれると、結果的に不起訴処分となったとはいえ、194試合の出場停止処分を受け、事実上メジャーから退出された。
以後、1年以上も実戦登板できずにいたバウアーは、DeNAと1年300万ドルで契約し、日本進出を選択した。サイ・ヤング賞受賞歴のあるバウアーが来るというニュースに、日本のファンも熱い関心と大きな期待を示していた。
だが、バウアーの成績はまったく期待に及ばない様子だ。3試合(15回)1勝2敗、防御率8.40と不振な成績を記録している。
初登板では広島東洋カープ相手に7回1失点で勝利したが、その後の2試合は8回14失点(自責点13)と崩壊した。
バウアーは16日の広島戦で2回8被安打(1被本塁打)、1四球、1奪三振の7失点で敗戦投手となった。試合も5-7でDeNAが敗れた。
ストレートの最速は157kmを記録するなど、球速と球威は良かったが、引き続き打者に攻略された。
試合後、「今日はアンラッキーだった」と登板を振り返ったバウアーは、「2ストライク以後の被安打率は0.170に過ぎない。今日のように70%のボールが安打を浴びることはない。ストレート、カットボール、スプリットすべてがコンタクトになった」と残念がった。
加入当初は“歴代最強の外国人投手”と賛辞を受けたバウアーは、初登場から1カ月も経たないうちに2軍行きを心配しなければならない立場に転落した。はたして、バウアーは次回登板で本来のピッチングを披露することはできるのだろうか。
(記事提供=OSEN)