MLBは同日、オールスター不参加を宣言した投手の代替選手を発表した。そのなかで、千賀はマーカス・ストロートマン(シカゴ・カブス)の代替として選出された。
かつて福岡ソフトバンクホークスに練習生として入団し、昨年まで活躍を続けていた千賀は、5年7500万ドルでメッツと契約を結びMLB進出を果たした。
今季序盤はやや苦戦しているように見えたが、絶対的な武器である”お化けフォーク”を駆使して安定的な投手に生まれ変わった。これまで16試合に登板し、7勝5敗、防御率3.31(89.2回、自責点33)、113奪三振の活躍を見せている。新人資格投手のなかでは最多勝利数、最多奪三振を記録している。
前半戦最後の登板となった6日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦でも、千賀は8回4被安打(1被本塁打)、1四球、12奪三振、1失点の好投を披露し、チームの2-1の勝利に貢献した。
メッツはエース級の活躍を期待していたマックス・シャーザー、ジャスティン・バーランダーという超高額年俸投手ワンツーパンチが、負傷と老衰化のくびきから抜け出せず、自分の役割を果たせずにいる。シャーザーは16試合8勝3敗の防御率4.31、バーランダーは12試合3勝4敗の防御率3.60という成績だ。
メジャー1年目の日本人選手としては史上8人目、メッツの新人選手としては史上5人目にオールスターに選ばれた千賀だ。ドワイト・グッデン(1984年)、トム・シーバー(1967年)らメッツのレジェンド投手の栄光を千賀が引き継ぐことになった。
オールスターゲームではナ・リーグ投手として、ア・リーグ指名打者部門に選ばれた大谷と対戦する。
大谷はシーズン前半戦に32本塁打を記録。同部門でメジャー全体1位に上がっており、投打兼業もハイレベルで続けている。 「野球の神様」と呼ばれても差し支えない活躍ぶりだ。
千賀は大谷との正面対決について、「できれば戦いたくはないが、戦ったら日本のファンが盛り上がると思う。打たれたとしても抑えたとしても、そのときを楽しみたい」と付け加えた。
(記事提供=OSEN)