吉田は17日のシカゴ・カブス戦に「5番・左翼手」で先発出場。満塁本塁打を含む5打数3安打、6打点と猛打を振るい、レッドソックスを11-5の勝利に導いた。
最初の2打席を三ゴロと空振り三振で退いた吉田だが、5回に二死満塁の状況で本塁打を放った。カブス左腕ジャスティン・スティールが3球目に投じた内角高めのストレートを打ち返し、右方向へと運んだ。シーズン11号目の本塁打であり、4月24日のミルウォーキー・ブルワーズ戦以来2度目の満塁本塁打だった。
また、7回には右中間を抜ける2打点三塁打も放ち、9回の最後の打席でも右前安打を放って3安打試合を作った。
吉田は現時点でシーズン打率を0.316とし、同部門ア・リーグ1位のヤンディ・ディアス(タンパベイ・レイズ)、2位のボー・ビシェット(トロント・ブルージェイズ)に次ぐ3位につけている。
日本プロ野球を代表する強打者だった吉田は、昨年12月にレッドソックスと5年9000万ドルの契約を結んだ。歴代の日本人打者でも最高の待遇を受けてメジャーに進出した。当時は「オーバーペイ」と懸念の声もあったが、シーズンの半分を過ぎた時点でそのような話はまったく聞こえなくなった。
吉田は今季82試合に出場し、打率0.316(320打数101安打)、11本塁打、50打点、51得点、27四球、40三振の出塁率0.379、長打率0.497、OPS 0.883を記録中だ。
現在のペースであれば、2001年のシアトル・マリナーズのイチロー(打率0.350)のように、メジャー1年目にして首位打者と新人賞まで期待できる。
チームメイトも吉田の活躍に驚いている。『MLB.com』によると、カッター・クロフォードは「まるでビデオゲームのようだ。吉田は信じられないほど素晴らしい打者だ。素晴らしいチームメイトであり、あらゆる面でチームに大きく役立っている」と語っていた。
(記事提供=OSEN)