戸郷は3日、東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズ戦で先発登板し、9回を投げて5被安打、3四球、10奪三振、1失点で1点差の完投勝利を記録した。試合は巨人が2-1で勝利した。
同日の勝利で、戸郷はセ・リーグ最速で10勝に到達した。パ・リーグでは山本由伸(オリックス・バファローズ)が10勝に先着している。
戸郷は149球を投げて完投した。シーズン3回目の完投(完封1回)はリーグ最多記録だ。
初回を三者凡退で切り抜けた戸郷は、2回に先頭打者・村上宗隆の二塁打を許した。その後、一死二塁で山田哲人を四球で塁に出し、一死一、二塁とピンチが続いたが、オスナを併殺打で打ち取り、無失点で抑えた。
以降、3~4回は連続三者凡退。5回は一死走者なしから山田に二塁打を打たれ、オスナの適時打を打たれ1-1の同点に追いつかれた。
ただ、6回は三者凡退。7回も村上を一ゴロで打ち取ると、サンタナには左前安打を許したが、山田を遊ゴロ、宮本丈を空振り三振で退けイニングを終えた。8回も再び三者凡退で終えた。8回終了時点で球数は127球だった。
そして、8回裏の攻撃で岡本和真がソロ本塁打を放った。セ・リーグ本塁打1位の岡本は同日、2回の先制本塁打に続き2本目のソロ本塁打を放った。
最終9回にマウンドに上がった戸郷は、先頭打者の塩見泰隆に安打を許すと、村上に四球を与え、無死一、二塁の危機に追い込まれた。
以後、サンタナを150kmのストレートで三振、代打の青木宣親を二ゴロで処理して二死二、三塁とした。
そして、宮本を相手に2ボール2ストライクで149球目に150kmのストレートを投げ、左飛で最後のアウトカウントを取り、勝利を手にした。
今季最多の149球を投げ、2年連続二桁勝利を収めた戸郷。昨季は25試合12勝8敗、防御率2.62で初めて二桁勝利を記録し、奪三振王(154個)にも輝いた。
また、今年3月にはWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に侍ジャパンの一員で出場して優勝に貢献。今季は16試合に登板し、10勝2敗、防御率2.43を記録している。
(記事提供=OSEN)