ネイマールは蒸し暑い天気のなかフル出場で2ゴール1アシストの活躍を披露し、韓国サッカーファンを楽しませた。
日本ツアー3試合すべて欠場し、「ノーショー」と恨まれたネイマールは、周囲の予想を裏切って全北戦で先発出場し、フルタイムを消化した。ネイマールは幻想的なテクニックでマルチゴールを決め、PSGを大勝に導いた。
ネイマールは後半で交代すると見られていた。しかし、水で喉を潤したネイマールは後半24分、交代出場したイ・ガンインとともにプレーし、初めて実戦で呼吸を合わせた。
結局、ネイマールは試合終了の笛が鳴るまでピッチに立っていた。足首の手術後、リハビリを経た彼は100%復活した技量を見せ、ファンを安心させた。
しかし、ネイマールのプレーに不快感を感じたのが日本のサッカーファンだ。
というのも、ネイマールが日本で行われた3試合で1秒もプレーしなかったからだ。
ただでさえリオネル・メッシが移籍し、キリアン・エムバペもクラブとの葛藤でアジアツアーから外された状況だった。
PSGはネイマールを積極的に広報に出し、日本ツアーで莫大な収益を上げたが、いざふたを開けてみるとネイマールは1秒もプレーせず、日本サッカーファンから不満だけを買った。
日本のファンをさらに怒らせたのは、日本ツアーにおけるPSGの試合のチケット代だ。
日本が韓国に比べてチケット代がはるかに高かったのに、いざネイマールは韓国でフル出場したからだ。日本の消費者の立場から見れば、より質の低い製品をはるかに高い価格で買ったわけだ。
VIP席で試合を観戦でき、最高級の食事が提供された「ホスピタリティスペシャルチケット」はなんと300万円という途方もない価格にもかかわらず売り切れた。
PSG対セレッソ大阪のファーストクラスチケットも10万円、PSG対インテルのチケットも20万円に達した。
PSGの練習風景が見られるオープントレーニングチケットも8000円に策定された。日本のファンはネイマールなどのスーパースターを見ることができると思い、喜んで財布を開いた。
ただ、試合後半にもネイマールが出てこないと、日本のファンは「ネイマール」の名前を連呼した。試合後、ネイマールは自身の欠場に申し訳ないというジェスチャーをファンに見せていた。
PSG対全北のチケットも高かった。プレミアムA席は50万ウォン(日本円=約5万円)に達したし、1等席32万ウォン(約3万2000円)、2等席18万ウォン(約1万8000円)、3等席12万ウォン(1万2000円)だった。
Kリーグのシーズンチケットを買えるほどの値段だった。しかし、日本と比べると相対的に安い価格という認識が正しい。
釜山に訪れたファンは、ネイマールのマルチゴールとイ・ガンインの出場を観戦し、比較的高いチケットでも観戦を楽しんだ。
日本のメディアは「ネイマールがコンディション問題で日本でプレーしなかったとファンは理解した。しかし、わずか2日後、ネイマールが韓国でフル出場して2ゴールを決めると、“理解できない”という反応を見せた。わずか2日でコンディションが良くなったと理解できるだろうか」と疑問を示した。
続けて、「過度に高いチケット代は試合前から議論になった。チケットの平均価格が韓国の2倍程度だった。今度PSGが日本に来るとしても、以前のような反応は期待できないだろう」と一喝した。
PSGは昨年、日本ツアーを通じて1300万ユーロの収益を上げたという。PSGの公開トレーニングが見られる8000円のオープントレーニングチケットが4万5000枚以上売れるほど、とてつもない熱気だった。メッシ、エムバペ、ネイマールのスーパースター三銃士の役割が大きかった。
今年、PSGは日本ツアーの収益で昨年よりはるかに多い2000万ユーロを予想している。
しかし、スターたちが大挙欠場したことで、日本のファンたちも非常に大きな失望感を抱いた。PSGが日本ツアーで商業的な側面だけを考慮したという批判を避けられなくなった。
日本において、ネイマールは韓国におけるクリスティアーノ・ロナウドのような“非好感”のイメージが固まってしまった。
(記事提供=OSEN)