「アジアの自尊心を高めている!」なでしこジャパンの快進撃に韓国メディアが誇らしげ…なぜ?

2023年08月11日 スポーツ #サッカー
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これを立証するかのように、両国は現在行われているオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップでもアジアサッカーの自尊心を代弁している。決勝トーナメント2番目のステージであるベスト8にともに上がっている。

欧州強豪国を中心に繰り広げられている今回のW杯で、両国はアジアサッカーの砦として上昇の勢いを止めるつもりはない。

特に、日本は準々決勝進出8カ国で唯一4連勝の勢いを見せており、有力な優勝候補にまで挙げられる。

グループステージで3連勝したイングランドとスウェーデンはベスト16をPK戦の末に突破した。イングランドはナイジェリア、スウェーデンはアメリカと接戦を繰り広げた。

そんななか、ポテンシャルを思う存分発揮したオーストラリアと日本は、優勝を狙うだけの戦力を積んだと高く評価されている。

優勝確率はその一つの断面だ。スポーツ統計専門メディア『Opta Analyst』がベスト8確定後に公開した優勝確率順位では、オーストラリアが2位、日本が4位につけた。世界ランキングではベスト8進出国のうち6位と7位であることに比べれば、それだけ高く評価され、トップに近づいたことがうかがえる。

オーストラリア&ニュージーランドW杯のベスト8を見ると、「やはり欧州がサッカー本山である」と改めて感じられる。欧州サッカー連盟(UEFA)加盟国が5カ国もあり、その次をAFC(2カ国)、南米サッカー連盟(CONMEBOL/1カ国)と続いている。

見た限りでは、オーストラリアと日本を擁するAFCとコロンビアが粘るCONMEBOLを組んでも3対5と劣勢だ。

世界ランキングでも後れを取っている。欧州5カ国のうち、ランキングが最も低いオランダ(9位)でさえ、3カ国(オーストラリア、日本、コロンビア)をリードしている。

しかし、あくまでこの順位は2カ月前に付けられたものだ。 ペナントレースではなく、グループステージとノックアウトステージによる短期勝負で覇権を争うワールドカップにおいて、世界ランキングは「参考程度」に過ぎない。

史上初の3連覇を狙った世界ランキング1位のアメリカがベスト16で、3度目の頂上征服を夢見た2位のドイツがグループステージでそれぞれ挫折の憂いを抱いたことからもわかる「順位の虚像」だ。

これに比べて、優勝確率はより現実的だ。客観的な戦力やメジャー大会の成績などを基にし、今回のワールドカップにおけるパフォーマンス、相手戦績などを通じて算出した統計だからだ。

このような脈絡で、世界ランキング4位のイングランドが唯一20%台(27.3%)を記録し、優勝候補1位に挙げられたことは妥当と受け止められて良い。

ここ数年間、地道な世代交代に成功したイングランドは、自国で開かれた女子EUROで優勝するなど、全盛期を謳歌している。

オランダ出身のサリナ・ヴィーフマン監督は女子サッカー界最高の指揮官に挙げられる。また、各ポジションに最上級の選手が布陣した戦力は非常に強固だという定評がある。

なでしこジャパン(写真提供=ロイター/アフロ)

したがって、優勝確率を土台に展望した場合、今回のワールドカップで上昇傾向を誇示するオーストラリアと日本は、女子サッカーだけはアジアが世界トップ圏に位置していることを十分に示すことができそうだ。

決勝トーナメントの組み合わせ上では、オーストラリアと日本は決勝戦でしか会うことがきない。ただ、その可能性を排除することはできない。少なくとも一国は決勝舞台に上がり、アジアサッカーの底力を発揮できるはずだ。

日本はオーストラリアと比べて有利な旅程だ。準々決勝で対戦するスウェーデンが正念場となる。この峠を越えれば、オランダを破って勝ち上がりそうなスペインとの対戦はむしろ簡単な一戦になるのではないかと思われる。

優勝確率は3位のスペイン(14.97%)にやや遅れを取っているが、スペインとはグループステージで対戦し、4-0で大勝した気持ちの良い経験を持つ日本だ。

しかも、今回のW杯で日本は最高の攻撃力と守備力を誇っている。4試合で14ゴールを決める(1試合当たり平均3.5得点)強力な攻撃力と、わずか1失点しか許していない(1試合当たり平均0.25失点)守備力は抜群の攻守バランスだ。

自国開催の利点を抱いたオーストラリアは、日本に比べると茨の道だ。 ベスト8のフランス戦も容易ではないうえ、この関門を突破すれば、コロンビアを簡単に退けそうなイングランドと対戦する。この場合、優勝確率1位対2位の対決が実現し、今回のワールドカップの事実上の決勝戦になりそうな一戦だ。

オーストラリアと日本が決勝の舞台で激突し、アジアサッカーの威勢を全世界に轟かせる日は来るのだろうか。

(記事提供=OSEN)

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