ア・リーグ東地区3位のブルージェイズは2連勝をマークし、シーズン67勝54敗を記録した。一方、3連敗に陥ったナ・リーグ東地区3位のフィリーズは65勝55敗となった。
ブルージェイズ先発の菊池とフィリーズ先発のザック・ウィーラーが熾烈な投手戦を繰り広げた。
ブルージェイズは4回、先頭打者ブランドン・ベルトが中前安打を放ち、キャバン・ビジオが四球を選んで二死一、二塁のチャンスを作ったが、アレハンドロ・カークが二ゴロで打ち取られた。
フィリーズも5回、先頭ブライソン・ストットの左前安打を得点につなげることができなかった。
先制したのはフィリーズだった。6回表、先頭エドムンド・ソーサが内野安打で出塁したなか、ヨハン・ロハスが左奥への適時二塁打を放ち、ついに0の均衡を崩した。
ただ、続く無死二塁のチャンスではカイル・シュワバーが三振、アレク・ベームとブライス・ハーパーも連続凡打に打ち取られ、追加点は失敗に終わった。
ブルージェイズは6回裏、直ちに反撃に出た。先頭ウィット・マリーフィールドの内野安打、ベルトの四球で迎えた無死一、二塁で、ウラジーミル・ゲレーロ・ジュニアが併殺打で冷や水を浴びせたが、二死三塁から登場したジョージ・スプリンガーが同点適時打を放った。
勝負所は8回だった。 ブルージェイズが先頭ネイサン・ルークスの四球、マリーフィールドの左前安打、ゲレーロ・ジュニアの四球で一死満塁のチャンスを迎えた。
そして、スプリンガーの三ゴロの間に三塁走者のルークスがホームで刺されるも、続く二死満塁でビジオの死球押し出しにより、1-1の均衡を崩した。決勝打点が生まれた瞬間だった。
ブルージェイズ先発の菊池は6回4被安打、無死球、7奪三振、1失点の好投にもかかわらず、メジャー初のシーズン二桁勝利に失敗した。
3日のボルチモア・オリオールズ戦で9勝目の高台を踏んだ菊池は、9日のクリーブランド・ガーディアンズ戦で7回1失点のクオリティスタート+で敗戦投手となり、この日もクオリティスタートを達成したが、勝利と縁を結ぶことができなかった。
菊池降板後はイミ・ガルシア、ジョーダン・ヒックス、ジョーダン・ロマノが継投。ヒックスはシーズン2勝目、負傷から復帰したロマノは28セーブ目を記録した。 打線では4打数2安打、2得点のメリフィールドが最も目立った。
フィリーズ先発のウィーラーも7回3被安打、4四球、5奪三振、1失点の好投が勝利につながらなかった。 敗戦投手は満塁で痛恨の死球押し出し死球を献上したセラントニー・ドミンゲス。 ソーサの2安打は惜敗によって色あせた。
(記事提供=OSEN)