大谷は8月24日、本拠地エンゼル・スタジアムで行われたシンシナティ・レッズとのダブルヘッダー第1試合に「投手兼2番打者」で出場した。
大谷は無死一塁でレッズ先発アンドルー・アボット相手に右中越えの2ラン本塁打を放った。シーズン44号目のアーチだった。
また、先発投手としてマウンドに上がった大谷は、初回で3人の打者を抑えたが、ここで予期せぬトラブルが発生した。
というのも、2回一死一塁とした場面で、腕の疲労症状を理由に突如降板し、タイラー・アンダーソンと交代したからだ。その後、大谷は3回無死二塁のチャンスで打席が回ってきたが、代打ノーラン・シャヌエルと交代した。
エンゼルスのペリー・ミナシアンGMは大谷の現状について、右肘の靭帯を損傷したことを伝えた。また、残りシーズンで投手として登板せず、手術の可能性については様子を見守ると明かした。
一方、左手の有鉤骨(ゆうこうこつ)骨折で手術を受けたトラウトは、23日のシンシナティ戦を控えて復帰したが、手首の痛みが再発して24日のダブルヘッダー2試合に出場できなかった。結局、トラウトは復帰して間もなく負傷者リストに逆戻りとなった。
ア・リーグMVP受賞経験のある強打者、大谷とトラウトを同時に稼動させ、ポストシーズン進出を図ったエンゼルスの立場では最悪の状況が演出された。もはやPS進出の希望は消えかけている。
アメリカのスポーツメディア『CBSスポーツ』は、「エンゼルスはトラウトがシーズン終了前までに復帰することを希望している。大谷が肘の靭帯損傷で残りの試合で投手として出場できず、プレーオフ進出が挫折した場合、トラウトのシーズンアウトを決めることができるだろう」と報じていた。
(記事提供=OSEN)