菊池雄星所属のトロント・ブルージェイズがサヨナラ逆転負けの衝撃を乗り越え、シリーズを勝ち越した。
ブルージェイズは9月25日(日本時間)、敵地トロピカーナ・フィールドで行われたタンパベイ・レイズ戦で5-9の勝利を収めた。
4回3失点の先発投手・菊池を球数73球で下げる“勝負の采配”をした末に勝利した。ウラジミール・ゲレーロ・ジュニアがシーズン25~26号のマルチ本塁打を放つなど、チーム合計4本の本塁打を記録した。
前日(24日)のレイズ戦では先発リュ・ヒョンジンが4.1回7被安打(3被本塁打)、3四球、2奪三振、5失点と苦戦したなか、抑えのジョーダン・ロマノが崩れて6-7のサヨナラ負けを喫したブルージェイズは、同日の勝利で3連戦を2勝1敗と勝ち越しで終えた。
これでシーズンを87勝69敗としたブルージェイズは、ア・リーグ東地区3位、ワイルドカード2位の座を守り、ポストシーズン進出の可能性を高めた。
2回に打線が5得点を挙げ、守備でも好プレーを見せるなど援護を受けた菊池だが、先発勝利に失敗した。
そして結局、4回を投げて9被安打、無四死球、7奪三振、3失点を記録した時点で早々に降板した。
球数は73球で、さらにもう1イニングは投げる価値があった。5-3とチームがリードしていた状況であり、先発勝利がかかっていたが、安打9本を許す不安な投球が続いていたことで早期交代が行われた。
11勝への挑戦が挫折した菊池は、今季通算162.2回とし、メジャー初の規定投球回「162回」に達した。防御率は「3.74」から「3.82」に上がった。
果敢に菊池を下したトロントは、5回からリリーフ陣を稼動した。トレバー・リチャーズが2回1被安打、1四球、2奪三振、無失点の力投でシーズン2勝目を挙げた。
その後、イミ・ガルシアが7回にアイザック・パレデスのシーズン30号目となる2ラン本塁打を打たれたが、8回にエリック・スワンソンが二死一、二塁の危機でオスレイビス・バサベ三球三振に仕留めるなど、レイズに得点を与えなかった。
ブルージェイズは中1日の休息を挟んだ後、27日からニューヨーク・ヤンキースを相手にホーム3連戦を戦う。
(記事提供=OSEN)
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