自らを妊婦と偽って飲食店に返金を要求し、ベビーカーを使って何度もスーパーの商品を盗んだ韓国の30代女性が、執行猶予付きの懲役刑を言い渡された。
12月17日、ソウル東部地裁・刑事1単独(パク・ヒグン部長判事)は、窃盗および詐欺の容疑で起訴された女性A氏(36)に懲役6カ月、執行猶予2年を宣告した。
彼女は今年2月25日、ソウル江東(カンドン)区の自宅でクロッフル(スイーツ)をデリバリーした後、「妊婦なのに料理から髪の毛が出てきたので返金してほしい」と嘘をついて返金を受けた容疑がある。
また、A氏にはベビーカーを使って窃盗を繰り返した容疑もある。
まず、昨年12月29日15時頃、ソウル江東区のスーパーで売り場に陳列されていた28万ウォン(約3万円)相当の食料品をベビーカーに入れ、レジを通さずに持ち出した。
さらに5カ月後の今年5月26日、A氏は京畿道・河南(ハナム)市のスーパーで同じ手口で窃盗を行い、6月18日にも同じスーパーで16万ウォン(約1万7000円)相当の食料品をベビーカーに入れて盗んだ容疑を受けている。
妊婦を装い、ベビーカーを利用してやりたい放題していたわけだ。
裁判所は「被告人が本件の各犯罪を認めて反省しており、被害者への補償に努力している」とし、「被害者が被告人と合意し、処罰を望まない意思を示した点や、被告人の年齢、性格、環境、各犯罪の動機および経緯、手段と方法、犯罪後の状況などを総合的に考慮して刑を決定した」と述べた。
オンライン上では「一度や二度ではなく常習犯なのに執行猶予?」「本当に呆れて物もいえない」「どれほど体格が立派だったら、妊婦という言葉を信じてもらえるのだろうか」「何度も大目に見てもらえるから、捕まったら運が悪かったとだけ考えて続けてしまうのだろう」といったコメントが寄せられた。
一般的に妊婦やベビーカーは、社会的に保護されるべき対象だ。それを悪用した今回の事件は、善意に基づく社会の信頼や配慮を揺るがしかねない。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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