「特典はいつも既婚者と子持ちが持っていく」という未婚女性も…韓国パン屋の“妊婦割引き”に賛否両論

2024年10月09日 社会 #結婚・出産
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これは「配慮」なのか、「逆差別」なのか。妊婦限定のサービスを置いて、お隣・韓国で終わりの見えない議論が続いている。

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韓国・大田(テジョン)地域にあるパン屋「聖心堂(ソンシムダン)」が実施している妊婦向けのサービスが問題となっているのだ。

聖心堂は現在、妊婦のお客さんに対して購入金額の5%を割引する「プレママ割引き」制度を全店舗で運営している。

妊婦バッジや母子手帳などで妊娠を確認できれば、この特典を受けられる。また、妊婦には店舗の状況に応じて、待ち時間なしで入店できる「優先入場」サービスも提供されているという。

そんな聖心堂に対して、一部の女性向けコミュニティから批判が相次いでいるのだ。

聖心堂
(写真=聖心堂Instagram)聖心堂

彼女たちの主張は、妊婦よりも“弱い立場”である未婚女性がサービスから除外されるのはおかしいというもの。「妊婦は特権階級なのか」「恩恵はいつも既婚者と子持ちが持っていく」「患者、子供、高齢者、障がい者には特典がなく、妊婦だけが支援される理由は?」「妊婦は男性に気遣われているのだから、社会的な特典はもうやめてほしい」といった反応があった。

一方で、聖心堂を支持する側は「妊娠して不便なのは事実だから、配慮してあげることがそんなに悪いことか」「聖心堂はすでに児童や高齢者福祉施設にパンを提供しており、様々な形で多くの貢献をしている」「これは弱者への配慮だ」「民間企業なので、妊婦割引は社長の自由だ」といったコメントを投稿している。

韓国の合計特殊出生率は0.72(2023年)で過去最低を記録している。日本の1.20(2023年)と比べると、いかに低い数字かがわかる。

日本以上の少子化に直面している韓国で、妊婦を大切にしようとする聖心堂の心意気は支持されても良さそうだが、オンライン上では激しい議論が続き、結論が出そうにない。

なお、聖心堂は少子化問題の解決に協力するため、本店近くに職場託児所を建設中とのことだ。

(文=サーチコリアニュース編集部O)

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