韓国の代表的な食べ物といえば、誰もがキムチを思い浮かべるだろう。事実、韓国内でもキムチはとても身近な存在で、キムチ保存用の冷蔵庫がある一般家庭も少なくない。
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そんな、自他共に認める「キムチ宗主国」の韓国だが、その立場が揺るぎそうな事件が起きた。
最近、韓国MBCの『ニュースデスク』にキムチ産業で有名な漢城(ハンソン)食品のキムチ工場が映され、職員が白菜の腐った部分などでキムチを漬けている衝撃の映像が映し出されたのだ。
情報提供者が撮ったこの動画は、昨年10月から今年1月までに工場で起きた出来事が撮影されていたが、あまりにも酷い状況に韓国内でも大きな非難が噴出した。
変質した白菜の使用だけがすべてではなかった。刈り取り用の大根を入れた箱には、肉眼でも簡単に確認できるカビが生えており、完成品である包装キムチを保管する箱には幼虫の卵まであった。
実際、同工場内の作業員の間では「私は絶対に食べない。ゴミしか出てこない」として、国民の食卓に上がる食品工場で発生してはならない状況が捉えられた。
これには、韓国ネット民の間でも「漢城食品の食品製造資格を取り上げるべきだ」「どこが名人なんだよ。人もキムチもゴミじゃないか」「思い出しただけで吐き気がする」と、怒りの声が相次いでいる。
ちなみに、漢城食品は“韓国キムチ名人”と呼ばれるキム・スンジャ会長が1986年に設立した37年の伝統を持つ専門企業だ。ここで製造されたキムチは世界30カ国に輸出されており、年売り上げだけで500億ウォン(約50億円)を超える。
映像公開から漢城食品のホームページはサーバーダウンを繰り返していて、電話対応まで麻痺している状況。多くの百貨店などでは、漢城食品のキムチの取り扱いをやめて、別の商品に差し替えている場所も続出している。
韓国のキムチブランドのイメージが失墜した今回の暴露報道。問題が問題だけに、逆転は難しそうだ。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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