「自身を世話した叔父殺害→ベランダ放置」の疑いも…知能7歳レベルの60代男性が無罪で事件「迷宮入り」【韓国】

2025年10月02日 社会 #時事ジャーナル
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韓国で数十年間、自分を世話してくれた叔父を殺害した疑いで法廷に立った60代の甥が、1審に続き2審でも無罪を言い渡された。被告人の言動に疑わしい側面はあるものの、彼を犯人と断定するほど直接的な証拠は不足しているという判断だ。

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10月1日、法曹界によると、水原(スウォン)高裁・刑事2-3部(パク・グァンソ、キム・ミンギ、キム・ジョンウ判事)は、殺人などの容疑で起訴された60代男性A氏の控訴審宣告公判で、検察の控訴を棄却し、原審の無罪判決を維持した。

これは昨年1月31日夜から2月1日午前の間、京畿道(キョンギド)水原市の住宅で同居していた70代の叔父B氏を鈍器で殺害した疑いに関連するものだ。

警察は昨年2月7日、B氏の息子から「家の中で着信音が聞こえるのに、父と連絡が取れない」という通報を受けて現場に出動。鍵のかかったドアを強制開放し、亡くなった状態のB氏を発見し、その際に部屋にいたA氏を緊急逮捕した。

B氏の甥であるA氏は、B氏名義の賃貸住宅で約30年間ともに生活してきたことが調査で明らかになった。知能が7歳程度であるとされるA氏は容疑を否認した一方、検察はA氏が犯行後、亡くなった状態のB氏を布団で包み、ベランダに約1週間放置したと見て起訴した。

1審裁判部はA氏に無罪を言い渡した。第三者による犯行の可能性など、他の原因でB氏が死亡した可能性を完全に排除するのは難しいという理由からだ。

1審裁判部は「被害者の息子は『父が過去に事業をしながら民事訴訟を多く抱えていた』と供述しており、実際に家でも訴訟関連書類が発見された」とし、「被害者と怨恨関係にある第三者が存在した可能性も想定できる点を考慮すれば、被害者の死亡原因に解明されていない第三者が介入した可能性を断定的に排除できない」と指摘した。

検察が凶器と主張した室内のプラスドライバーからは被害者B氏のDNAのみ、電気ポットからは被告人A氏のDNAのみが検出された事実も、無罪判断の根拠として作用した。

写真はイメージ
(写真=サーチコリアニュース編集部)

2審裁判部もまた「被告人が依然として納得しがたい発言をしており、虚偽を述べているのではないかと疑われる」としつつも、「被害者が被告人の暴行ではなく、他の原因で死亡した可能性を排除できない」と指摘した。

そして、「被害者の死因は多発性損傷と推定されるが、被告人の暴行によるものであるならば、通常は抵抗の痕跡が現れるはずなのに見られなかった」とし、「被害者が負った傷を見ると、住居内でどこかにぶつかるなど多様な原因で生じた可能性があり、それに対して被害者が対応しなかったことも死亡原因として排除し難い」と判示した。

(記事提供=時事ジャーナル)

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