母が生後7カ月の双子を“自らの手で”…韓国で起きた悲劇、父の遅すぎる後悔「自分が加害者のように」

2025年07月23日 社会
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家庭不和や育児ストレスを理由に、生後7カ月の双子の娘を殺害したとして起訴された40代の母親Aの控訴審で、夫が「すべて自分のせい」と涙ながらに訴えた。

【写真】勤務先で8歳児童を刺殺した女性教師

韓国法曹界によると7月22日、光州(クァンジュ)高裁・第2刑事部(イ・ウィヨン裁判官)は、殺人の罪で拘束・起訴された40代の女性A被告に対する控訴審の初公判を開いた。A被告は1審で懲役8年の判決を受けたが、本人と検察の双方が量刑不当を理由に控訴していた。

A被告は昨年11月18日8時30分頃、全羅南道・麗水市・熊川洞(チョルラナムド・ヨスシ・ウンチョンドン)のマンションの一室で、眠っていた生後7カ月の双子の姉妹を殺害したとされている。

裁判所は一審で懲役8年を言い渡した。「何も知らずに眠っていた児童を対象に犯行を行った点で、非難の度合いは極めて高く、犯行の質も非常に悪い」と指摘。その一方で、「経済的困難や妊娠・出産の負担、育児方法をめぐって夫から叱責を受けるなか、極度の抑うつ状態に陥っていたと見られる点なども考慮した」として、量刑を定めた。

そして22日の二審では、傍聴席にいた夫B氏に発言の機会が与えられた。「被害者遺族として出廷しているが、自分が加害者のように思えてならない」と涙ながらに語った。

ガベル
写真はイメージ(写真=Pexels)

さらに「私が妻にもう少し優しくしていれば、こんなことは起きなかった。すべて自分の責任だ」とし、「うつ病を軽く考えて、妻の味方になってあげられなかった。“子育ての何が大変なんだ。外で働く方がよほど大変だ。そんなに嫌なら子どもを置いて出て行け、俺一人でもちゃんと育てられる”とまで言ってしまった」と後悔をにじませた。

また「まだ娘たちの遺品を整理できずにいる。亡くなった子どもたちにも“すべては父さんのせいだ”と謝っている」と語り、妻への寛大な処分を求めた。

なお、裁判所は8月26日にA被告の控訴審を続行し、うつ病の治療歴などについてさらに審理を行う予定だ。

(記事提供=時事ジャーナル)

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