韓国において、韓国人男性と日本人女性の国際結婚が異例の増加を見せている。
韓国の統計庁が3月20日に発表した「2024年婚姻・離婚統計」によると、2024年の婚姻件数は22万2412件だった。
前年に比べて14.8%の増加であり、約23万9000件だった2019年以来の高水準となった。また、増加率は1970年に統計が作成されて以来、過去最大となった。
韓国の婚姻件数は、1996年に40万件台だったが、1997年(38万9000件)に30万件台へと減少した後、増減を繰り返し、2016年には20万件台に入った。特に新型コロナウイルスの流行期である2021年には19万3000件を記録し、初めて20万件を下回った。
翌2022年には19万2000件と過去最低を記録したが、2023年(19万4000件)に増加へと転じ、2024年まで2年連続で増加した。
2024年の統計に戻ると、平均初婚年齢は男性33.9歳、女性31.6歳だった。男性は0.1歳下がり、女性は0.1歳上昇した。男性の初婚年齢が下がったのは、2020年(-0.14歳)以来2回目だ。
興味深いのは、国際結婚が増加している点だろう。
全体に占める国際結婚の割合は9.3%と微減したが、外国人との婚姻は2万1000件で、前年に比べて1000件(5.3%)増加した。
より詳しく見ると、「外国人女性との婚姻」は1万6000件(6.2%増)、「外国人男性との婚姻」は5000件(2.6%増)となっている。外国人妻の国籍は「ベトナム」(32.1%)、「中国」(16.7%)、「タイ」(13.7%)の順で、外国人夫は「アメリカ」(28.8%)、「中国」(17.6%)、「ベトナム」(15.0%)の順に多かった。
なかでも韓国人男性と日本人女性の婚姻は1176件で、前年より40%も急増し、2015年以降最多となった。
統計庁のパク・ヒョンジョン人口動向課長は、「日本製品不買運動で両国の若者同士の交流が途絶えていたが、回復する過程で韓日間の国際結婚が増えたとみられる」と説明した。
日韓カップルの増加について、韓国のオンライン上では「日本人女性は大歓迎だ」「文化的な違いが少なく、韓国人女性に比べて要求が少ない」「日本人女性は相手に対する配慮がある」といったポジティブな意見が多く寄せられた。
日本を訪れる韓国人観光客が増加しているなかで、今後も日韓カップルが増加していくのか注目される。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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