韓国で生活苦に苦しんだ末、知的障害を持つ小学生の息子を殺害した実の母親に懲役4年の実刑が言い渡された。
5月21日、韓国の法曹界によると、全州(チョンジュ)地裁・第11刑事部(キム・サンゴン部長判事)は殺人容疑で起訴された女性A氏(48)に懲役4年を言い渡した。
A氏は昨年11月27日、金堤市扶梁面(キムジェシ・ブリャンミョン)のとある農道に駐車した車内で、知的障害を持つ小学生の息子B君(12)の首を絞めて殺害した容疑を受けている。
犯行後に自首したA氏は、警察に「生きるのが大変で、息子を先に送って自分も後を追おうと思った」と供述した。
実際、夫と離婚したA氏は長期間にわたり多額の借金による生活苦でうつ病を患い、職場からも解雇され、犯行を決意したことがわかった。
今年4月の結審公判で懲役8年を求刑されたA氏は、「何の罪もない息子をなぜ先に天に送らねばならなかったのか、毎瞬間後悔が押し寄せてくる」と涙を流した。
地裁も今回の悲劇的な事件に嘆きを示した。
同日の裁判で、地裁は「裁判をしながら最も胸が痛む事件がこのような事件だ」とし、「被告人が切迫した状況で病を抱える息子を殺害する際、どんな考えをしたのか、また被害者は母親に首を絞められて息が絶えるとき、どんな心情だったのか計り知れない」と嘆いた。
そして、「被告人は犯行以前まで、母親として亡くなった息子を誠実に養育していた。これは他の家族や教師など周囲の証言から明らかになっている」とし、「脆弱な児童かつ障害を持った子どもを相手に殺人を犯したために厳罰が避けられない点、被告人が自首し、家族が善処を嘆願する点など、有利な情状と不利な情状を総合的に考慮して刑を定めた」と判示した。
(記事提供=時事ジャーナル)
■性犯罪で服役→出所後10日で障害持つ妹を性的暴行…韓国人男性の非道
前へ
次へ