新型コロナの規制が徐々に緩和されてきたが、ここのところの感染拡大で、その驚異は再燃している。その影響を受けて、旅行を企画していた人のなかでもキャンセルが相次いでいる。
お隣・韓国も同様だ。特に日本旅行を計画していた人の大幅キャンセルが続出している。
韓国旅行業界によると、日本政府の入国管理緩和のお知らせとともに急増した日本旅行の予約の多くが、キャンセルされていることが明らかとなった。
多くの旅行客の期待とは異なり、日本政府が新型コロナの感染拡大を懸念して統制が可能な団体観光だけを許可したうえ、手続きに2~3週程度かかるビザまで取得しなければならないなど、条件が厳しいためだ。
日本入国後はあらかじめ計画した動線通りに行かなければならず、引率者なしでは自由に買い物もできない。これではバカンスにはならないと、キャンセル者が増えたのだ。
しかし日本は韓国にとって「近くて、コストもかからない」という観点からも、韓国人が最も行きたい旅行地のひとつだ。特に日本は今年に入って急激な円安が始まり、韓国人にとってはコスト面でも一層魅力的なのだ。
実際、韓国のVisaが20歳以上59歳未満の成人男女1000人を対象に行ったアンケート調査の結果によると、1年以内に海外旅行に行くと回答した人々のうち、20.5%が最も好む旅行地として日本を選んでいる。
こうした状況に韓国内では、「韓国人は日本ブランドが好きで旅行もよく行くのに、ネットのコメントを読むと反日感情でいっぱいなのが不思議」「私は行かない。韓国人にだけ“わさびテロ寿司”を与える日本に、なぜお金を使わなければならないのか」「韓国人を歓迎することなく、観光にも制限が多いなか、あえて行く人はどういう神経をしているのだろう」「NO Japanを叫ぶ人が多いのに、行きたい国では上位」「声の大きい少数派がいるだけで、日本を本当に嫌っている人は少ないと思う」など、賛否両論の意見が上がった。
近くて遠い国と言われて久しい日本と韓国。両国が本当の意味で近い国となれる日は来るのだろうか。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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