龍山署の交通課は大統領が移動する際の交通管理や、大統領府近隣の人員統制を行っている。大統領府の移転直前(2022年2月時点)には70人ほどだった交通課が、移転後(2022年10月時点)には89人が勤務していたため、同課の警察官は1人当り30時間(386時間→416時間)も超過勤務をしていた計算となる。
そして交通課だけでなく、龍山署全体の超過勤務時間も昨年同時期より大幅に増化。第2四半期には約1万5513時間、第3四半期には約9446時間も増えたことがわかっている。
要するに、龍山区に大統領府が移転したことで、そのしわ寄せが今回の事故に繋がったという見立てだ。
キム・フェジェ議員も「龍山への大統領府移転による大統領の警護に警察の人材が集中し、国民の生命と安全は後回しになってしまったのではないか」と指摘している。
では何故、大統領府の移転は行われたのか。