問題となっているのは、あるオンラインコミュニティに「世の中は本当に世知辛い」というタイトルを綴った投稿だ。
記事を投稿した女性Aさんによると、車で釜山(プサン)からソウルに向かう途中、腹痛のため高速道路の休憩所に立ち寄ったことから問題が始まる。
彼女は当時、我慢できないお腹の痛みからすぐにトイレに駆け込むのだが、女性トイレは大行列となっていて、仕方なく男性トイレを使わざるをえなかった。
ここで終わっていれば特に問題はなかったのだが、なんとAさんが男性トイレに入った姿を見た男性が、警察を呼び出した。
Aさんは駆け付けた警察に事情を話したが、「いくら急いでいても女子トイレを利用するように」と注意されたという。
これにAさんは、「私を通報した男性はちょっとした注意で終わったことに憤慨していた。彼は性別が逆だった場合を考えるべきだ」と怒りをにじませた。
この投稿には「いいねが」が10、「反対」が484も付く事態に。ネット上では、女性の緊急時における男性トイレ利用についての議論が活発化された。
ただ、ネット民には男性が多いためか、「性差が逆だったら逮捕案件だ」「男性トイレが満杯で、女性トイレに男が入ってきたとき、この人はどう対応するのだろう」など、強烈な批判が散見された。
一方、女性を名乗るネット民からは「緊急なら理由を話せば先に入れてくれる」「女である私から見ても、こうしたルール無視はどうかと思います」など、Aさんの主張に疑問を呈する声も上がっていた。
緊急時の対応という難しい問題だけに、韓国ネット民の間では今も熱い激論が交わされている。緊急時に冷静な判断を下すのは難しいが、そのときこそ一呼吸入れて考えて欲しいものだ。
(文=サーチコリアニュース編集部)