問題となったのは、7月21日にソウル新林（シンリム）駅付近で発生した無差別殺傷事件の現場でのことだ。
この通り魔事件では、当時、新林駅付近で30代男性が20代男性1人を刃物で刺して殺害。これにとどまらず、別の男性３人にも刃物で襲いかかった。
そんな事件現場には追悼のためのスペースが設けられた。ところが、その場で被害者遺族の同意なしに寄付を募ろうとした男性が捕捉されたのだ。
ネット上に公開された写真と文によると、市民が置いて行った花瓶の前には、段ボールと思われる蓋のない箱が置かれている。箱の底には「遺族伝達」と書かれていた。
一見、被害者遺族のために寄付を募ったように見えるが、実際には遺族の同意なく、事件と無関係な60代男性が無断で置いた募金箱だという。募金箱には1000ウォン（日本円＝約100円）の紙幣と硬貨がいくつか入っていたとのことだ。
結局、問題の男性は市民の通報によって警察に連行された。
こうした事実に、韓国ネット民は「人の命で金をせしめようとする人はいる」「詐欺罪成立」「偽の募金とか、人の心がないのか」など、怒り心頭の様子を見せていた。
人の善意につけ込むような行為は最悪だ。それだけに、早期に発覚して良かったと言えるだろう。
（文＝サーチコリアニュース編集部）
