子供はどんな親のもとに生まれ、どう育つのか選べない。そんな不公平な状況を揶揄して、日本では“親ガチャ”という言葉が世間に浸透してしまった。
上流階級以上の子息でないと成功することは難しいと嘆く人が多いなか、お隣・韓国はどうなのだろうか。
2月19日、韓国青少年政策研究院が発表した「青年の公正な社会進出のための方案研究」報告書によると、昨年6月に行われた韓国全土の青年(満18~34歳)1938人を対象とした調査では、「私たちの社会は親の支援がなくても、努力した分だけ成功できる」という質問がなされた。その結果、「そうだ」と答えた人が23%だったという。
一方で、「そうではない」と答えた若者は42.7%。「親の支援が必要だ」と思う青年は10人のうち4人で、2倍ほど多いわけだ。
年齢別に見た場合、「満19~24歳:40.3%」「満25~29歳:42.9%」「満30~34歳:44.7%」という結果が出た。やはり、韓国でも個人の努力だけでは大きな成功を得ることは難しいという結論に至っているようだ。
また、「親の助けが必要」と考える原因の一つは、社会に公平性が感じられないことが大きく、43.8%が「社会が公平ではない」と答えた。対して「公平だ」と思う人は16.6%に過ぎなかった。
こうした結果に、韓国内では「成功した人のどれくらいが親の援助なしに成功したのか。ほとんどが親から譲られた資産やコネだ」「格差が酷くなる一方、ガツガツした若者が減った」「最近の若者は怠惰だ」など、多くの意見が上がっている。
親ガチャという言葉で将来を悲観するのは馬鹿らしい。ハードルは確かに上がるだろうが、個人の努力は絶やすべきではないだろう。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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