全長1メートルに達する日本刀で隣人を殺害した30代の韓国男性の父親が、警察の召喚調査を受けた。
10月11日、警察によると、ソウル西部警察署は最近、死者の名誉毀損の疑いで立件されたペク氏に対する召喚調査を実施した。
ペク氏は「日本刀殺人事件」の被疑者として起訴された息子A氏と関連し、「中国スパイを防ぐための自己犠牲」「大義のための犯行」などと息子を擁護する内容のコメントをポータルサイトに投稿し、被害者の名誉を毀損した疑いが持たれている。
被害者遺族側は、9月4日にペク氏を死者の名誉毀損の疑いで告訴し、同9日に警察に出頭して告訴人調査を受けた。ペク氏はこのようなコメントを投稿したことを認めたと伝えられている。
警察は、ペク氏が問題のコメントを投稿したアカウントの実際の所有者かどうかを確認するため、関連ポータルサイトに対する押収捜索を行った。
遺族側の弁護士であるナム・オンホ弁護士(法務法人ビンセント)は、告訴人調査を終えた際、取材陣に対して「事件発生後、インターネットニュースに加害者を擁護する不可解なコメントが書かれ始めた。二次被害であると確信して告訴状を提出し、調査を進めた」と明らかにした。
一方、ペク氏の息子であるA氏は、7月29日23時22分頃、ソウル恩平(ウンピョン)区のアパート団地で、装飾用として許可を受けていた日本刀で、隣人の40代男性を殺害した疑いで起訴された。
A氏は3年前に勤務していた会社を退職し、政治・経済の記事に接するなかで、2023年10月頃から「中国のスパイが韓国で戦争を起こそうとしている」という妄想に陥り、犯行当日、アパート団地で出会った被害者を中国のスパイと見なし、殺害したとされている。
A氏は、9月30日にソウル西部地方裁判所・刑事合議12部(クォン・ソンス部長判事)で開かれた公判準備期日で、「前例のない基本権の抹殺があったためにこの事件が起きた」「キム・ゴンヒ(大統領夫人)、ハン・ドンフン(「国民の力」代表)、ユン・ソンニョル(尹錫悦大統領)らが3年間、私を殺そうと脅したため事件が発生した」など、常識的に理解しがたい発言を繰り返した。
(記事提供=時事ジャーナル)
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