飲酒運転の容疑をかけられているムン・ジェイン(文在寅)前大統領の娘、ムン・ダヘ(40)氏が事故の被害者であるタクシー運転手と刑事上の示談を終えたことがわかった。
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警察によると、ソウル龍山(ヨンサン)警察署は10月9日に被害者のタクシー運転手A氏に対する被害者調査を行った。
同日、ムン・ダヘ氏の弁護人側はA氏に対して刑事上の示談のための面会を要請したことが伝えられた。ムン・ダヘ氏側が先に示談金を提示し、A氏は警察に診断書を提出しないことにしたと伝えられている。
また、ムン・ダヘ氏は弁護人を通じて「余裕がなく申し訳ない」という趣旨の手紙を渡したとされる。A氏は事故当時、首に軽傷を負った。
先立ってムン・ダヘ氏は10月5日未明、龍山区・梨泰院(イテウォン)のハミルトンホテル前で、飲酒状態で車を運転中に車線変更してタクシーと衝突した。
飲酒測定の結果、ムン・ダヘ氏の血中アルコール濃度は0.149%で、免許取り消し基準(0.08%以上)を超えていた。
ムン・ダヘ氏は、事故前日の4日夜、梨泰院の路地に車を駐車し、レストランに入る様子が映っている。男性2人と7時間にわたって飲酒と食事をした後、彼女はふらつきながら車に向かい、そのまま運転席に乗り込んで路地を抜け出した。
交差点に進入したムン・ダヘ氏の車は、右折車線の第2車線から左の方向指示灯を点けたまま左折した。左折信号が出ていない状態だった。
他方から進行信号を受けて正常に進入していた車両は、道路の真ん中にいたムン・ダヘ氏の車のせいで停止したり、混乱が生じたりした。ムン・ダヘ氏はどうにか左折して交差点を通過したが、その後、車線変更の際に後続していたタクシーと衝突した。
父親であるムン・ジェイン前大統領は在任中、飲酒運転を「殺人行為」と表現したことがある。2018年10月の首席補佐官会議で「飲酒運転事故はミスではなく、殺人行為にもなり得る。他人の人生を完全に壊す行為になったりもする」と述べ、初犯であっても処罰を強化するよう指示していた。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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