「結婚しない若者」の増加に頭を悩ます韓国。結婚する人が減る以上、子供が生まれないのも当然であり、少子高齢化に直結する大きな問題となっている。
【なぜ?】韓国で「結婚したい」30代女性が増加、出産へのポジティブな認識も急上昇
低出産高齢社会委員会は10月14日、25~49歳の男女2592人を対象に実施した「結婚・出産・養育及び政府低出生対策認識調査」の結果を発表した。
結婚に対する意識調査では、未婚者の65.4%が「結婚を計画していて、いつかは結婚したい」と答えた。特に20代男性は、全体の75.4%が結婚に肯定的だったことが明らかになった。
また、全体の回答者の68.2%は「子供が必要だ」と答えた。去る3月の調査(61.1%)より7.1ポイント高くなった数値だ。回答者が考える理想的な子供の数は「1.8人」となり、過去の数値と同様だった。
このアンケート調査だけ見ると、韓国内で意外と「結婚・出産」に肯定的なイメージが大きいことがわかる。
では、なぜ結婚しないのだろうか。
韓国のソーシャルアプリ「正午のデータ」が全国未婚男女1万2060人を対象にしたアンケート調査の結果が興味深い。
これによると、男性の29%は「恋愛を遮る最大の理由は何か?」という質問に「異性に会う機会が不足している」と答えた。続いて「自身の容貌や魅力が不足している」(23%)、「理想のハードルが高すぎる」(14%)と挙げた。
一方、女性は28%が「理想のハードルが高い」と答え、 「異性に会う機会の不足」(23%)、「自身の容貌や魅力が足りない」(16%)、「時間が足りない」(14%)と続いた。
男女問わず、理想と現実の間で妥協が難しい人が多い印象を受ける結果となった。
こうした状況を受け、韓国内では「男性は性欲。女性は経済力をコントロールできれば、結婚する必要はない」「理想が高すぎる韓国女は、一生独身でいたらいい」「理想を妥協できない奴が、1人寂しく老いていくのだ」など、多くの意見があった。
「これだけは譲れない」という部分は誰にでもあるが、ある程度の折り合いをつけられなければならない。
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