韓国風海苔巻きである「キムパプ」を掲げた韓国のイベントで、材料不足によりキムパプが楽しめない残念な事態が発生した。
慶尚北道・金泉(キムチョン)市が10月26~27日、第1回「金泉キムパプ祝祭」を開催した。
先立って金泉市は、若者を対象に「キムチョン」と聞いたら思い浮かぶものをアンケート調査した結果、「キムパプ天国(チョングク)」というキムパプのチェーン店をイメージするという人が多いことがわかった。
あまり好ましい結果ではないと受け止めることもできたが、むしろ金泉市はキムパプのイベントを行うことを決めた。そのため「金泉キムパプ祝祭」は、開催前から「斬新なアイデア」と話題となり、2万人が訪れると予想されていた。
ちなみに金泉市の人口は約13万人だ。
しかしイベントには、予想の5倍となる10万人が押し寄せた。7店舗が出店されたが、予想よりも早く準備したキンパプが売り切れてしまったため、市は初日の14時頃に公式SNSに「15時までにキンパプゾーンのキンパプがすべて材料切れになると予想される」と告知した。
2日目もイベントには来場者が殺到し、市はこの日も14時頃に「現在の時刻をもってすべてのキンパプゾーンの販売を終了する」と知らせる結果となった。つまり、キムパプのイベントに来たが、キムパプを食べられずに終わった人が少なくなかったのだ。
オンライン上では「キンパプの祝祭なのにキンパプがないなんて」「場所が狭くて混雑している。人が多すぎてキンパプを見物もできなかった」「トッポッキだけ買った」「トッポッキも売り切れでハンバーガーだけ食べた」「シャトルバスも炎天下で長く待ったのに、材料切れの告知を見て気が抜けた」といった不満の声が上がった。
それでも初めてのイベントであることなどを踏まえ、応援する声もあった。「予想よりも多くの人が来たことは、広報が成功した証拠だ」「一生懸命、準備したことが伝わってきたし気分が良い」「次はもっと用意してくれるはず」といった意見があった。
キムパプを楽しめなかった人々は残念だが、イベントは大成功といってもいいだろう。来年以降も金泉市がイベントを開催し、次回はキムパプが十分に用意されることを願いたい。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
■韓国の有名キムチメーカーが腐った野菜を使用していた…暴露動画で明らかに
前へ
次へ