異議申請は計266件…韓国の「大学修学能力試験」で最も多くの異議を受けた設問とは?

2024年11月18日 社会 #時事ジャーナル
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韓国で行われた2025学年度の大学修学能力試験(修能)の問題・正答に対する異議申請が、合計266件に上ることがわかった。

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最多の異議申請が提起された問題は、国語「言語とメディア」の44番問題だ。

11月18日、韓国教育課程評価院によると、修能当日の11月14日から18日14時までに、評価院ホームページの「2025学年度大学修学能力試験問題および正答異議申請掲示板」を通じて受け付けられた問題・正答に対する異議申請件数は、266件と集計された。

今年の修能の異議申請件数は、「社会探究」が100件で最も多かった。続いて「英語」71件、「国語」64件、「科学探究」15件、「数学」「韓国史」7件、「職業探究」「第二外国語」「漢文」1件だ。

最も多く異議申請を受けた設問は、国語領域の選択科目である「言語とメディア」の44番だった。

この設問では、高校の学生会が制作したパンフレットと学生たちのSNS投稿をもとに、適切でない答えを選ぶ必要があった。パンフレットには高校の文化祭イベントの日程、活動種類ごとの参加クラブの案内、ブース活動ごとの紹介動画が見られるQRコード、注意事項などが含まれていた。

この設問の正答として示されたのは、「各イベントの進行手順をフローチャートで示している」とする1番だった。EBS(韓国教育放送公社)によると、フローチャートで案内しているのは進行手順ではなく日程であるため、この選択肢は誤答に該当する。

しかし、この設問に対して異議を申し立てた受験生たちは、「進行手順」と「日程」が混同される可能性があるとして複数正答を認めるべきだと主張している。

「修能」を受ける人気アイドル
(写真=OSEN)「修能」を受ける人気アイドルには毎年注目が集まる。写真はSAY MY NAMEのソハ

このほか、社会探究領域では、ピーター・シンガーとジョン・ロールズの海外援助論を扱った14番、ジョン・ロールズとロバート・ノージックの分配正義を扱った15番に対する異議申請が16件と集計された。

英語領域の場合、スピーカーや試験監督官による騒音などに対する異議申請が相次いだ。特に異議申請の半分に達する71件が騒音や音質に関する問題だった。

ただし、同日14時までに集計された今年の修能の異議申請件数(266件)は、過去5年間で最も少なかった。過去5年間で評価院が受け付けた異議申請件数は、2020学年度344件、2021学年度417件、2022学年度1014件、2023学年度663件、2024学年度288件だった。

一方、評価院は同日18時まで異議申請を受け付けた後、来る11月19日から26日まで審査を経て、11月26日17時に結果を発表する予定だ。

(記事提供=時事ジャーナル)

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