大学入試を終えた韓国の受験生たちが「一番やりたいこと」は、旅行でも休息でもなかった。
韓国では日本の大学入学共通テストに相当する大学修学能力試験が11月14日に実施された。試験を受けた学生たちは、長く険しい受験勉強からついに解放されたことになる。
そんな大学入試に臨んだ韓国の受験生に実施したアンケート調査が興味深い。
韓国の求人・求職サイト「アルバ天国」が2025学年度の大学入試を受験した受験生931人を対象に実施したアンケート調査によると、51.9%の回答者が「試験後にアルバイトをしたい」と答えた。
試験を終えて受験生が最もやりたいことが「アルバイト」という結果だ。「アルバイト」に続いては、「旅行」(9.8%)、「休息」(9.1%)、「友人と存分に遊ぶ」(5.2%)、「新しい趣味を学ぶ」(4.9%)などが上位に入った。
「アルバイトをしたい」と回答する割合は、男子学生(46.7%)よりも女子学生(53.6%)が、また浪人生(30.6%)よりも高校3年生(66.4%)が高かった。
理由はなんだろうか。最も多かったのは「自分でお金を稼いでみたいから」(59.0%)だ。次いで「学費や旅行のためにまとまったお金を貯めたいから」(37.7%)が挙がり、「アルバイトそのものを経験したいから」(37.5%)、「生活費やお小遣いが必要だから」(35.2%)、「アルバイトのロマンを実現したいから」(7.5%)、「試験後に特に計画がないから」(3.5%)と続いた。
受験勉強が終わり、今度はお金と経験の両方を手に入れたいということだろう。
希望するアルバイトの業種としては、ファーストフードやカフェ、飲食店などの「外食・飲料」分野が最多の77.6%だった。以下、「文化・レジャー・生活」(37.5%)、「サービス」(35.6%)、「流通・販売」(34.4%)、「事務・会計」(9.5%)、「メディア」(7.0%)という調査結果が出た。
求人・求職サイトが行ったアンケート調査ということで、やや偏った結果という見方もできるが、お金が必要と考えている学生が多いことは間違いないだろう。そもそも2位の「旅行」や4位の「友人と存分に遊ぶ」も先立つものがなければ、なかなか難しい。
受験を終えたばかりの学生たちにとって、アルバイトは初めての“社会”と向き合う貴重な場になりそうだ。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
■男子高生44人が女性中学生1人を1年間“犯し続けた”韓国の事件、職場バレで加害者がクビに
前へ
次へ