「中国人は2人以上集まると…」との“爆弾回答”で謝罪した韓国のソウル交通公社、労組がストライキを予告

2024年11月19日 社会
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中国人観光客への侮辱的な“爆弾回答”でも注目を集めた、韓国ソウルの地下鉄1~8号線を運営するソウル交通公社。その労働組合がストライキを予告した。

【注目】「中国人は2人以上集まると…」ソウル交通公社の“爆弾回答”

人員削減やワンマン運転制の導入撤回を求めるソウル交通公社労働組合は、来る12月6日にストライキを敢行するとしている。ストライキが実現すれば、3年連続となる。

また、全国鉄道労働組合も12月初旬に無期限のストライキに入るとしており、首都圏の交通への懸念が高まっている。

ソウル交通公社労働組合は11月19日、ソウル市庁前で記者会見を開き、ストライキの日程と要求事項を発表した。

労組は「今年相次いで発生した重大災害による産業災害死亡事故や、遅れて明らかになった白血病の集団発生事態に至るまで、地下鉄の労働現場は不安と恐怖を拭えない状況だ」と述べた。また、「最近、ソウル市がリストラを強要し、新規採用まで阻止したことで、深刻な『業務の空白』と『人員不足』に直面している」と主張した。

そして△リストラの撤回および人員運用の正常化、△ワンマン運転制の導入中止、△産業災害の予防と根本的な対策の策定、△不当な賃金削減問題の解決を要求した。

ソウル地下鉄
(写真=photoAC)

ソウル交通公社によると、労組は11月15日から18日まで「争議行為」の賛否を問う投票を実施した。投票には組合員9450人のうち83.2%にあたる7862人が参加し、賛成票は5547人、賛成率は70.55%だった。

労組はこれまでに、社側と本交渉を4回、実務交渉を15回行ったが、合意には至らなかった。労組はすでに11月1日、ソウル地方労働委員会に労働争議調整を申請している。労働組合法によれば、この調整を経なければストライキに突入することはできない。

ストライキを予告したソウル交通公社労働組合に対して、韓国のオンライン上では「また市民に迷惑をかけるんだな」「みんながベルトを締めて頑張っているのに、お前たちは一体何なんだ?」「何の罪もない市民たちだけが不便になる。繰り返されているし、本当にうんざり」といった不満の声が相次いだ。

ソウル交通公社は最近、地下鉄の中国語案内放送に対するクレームに対して「中国人は2人以上集まると騒がしくなり、迷惑をかけるヴィラン(悪者)が多いため、むしろ中国語の音声を使って無秩序に対する啓発放送を行い、列車内では秩序を守ってもらうためのエチケット放送を流すことで、秩序について伝える必要がある」などと回答し、謝罪した経緯がある。

何かと問題を抱えるソウル地下鉄が市民の批判のなかでストライキを強行するのか、関心が高まっている。

(文=サーチコリアニュース編集部O)

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