今年は1月25日から1月30日まで、旧正月の大型連休が始まっている韓国。しかし連休期間中は、家庭内暴力の通報が普段より増加することが明らかになった。
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1月28日、ユ・サンボム議員が警察庁から提出を受けた資料によると、昨年の旧正月連休4日間、警察に寄せられた家庭内暴力の通報件数が3384件に上ったことがわかった。
一日平均864件という計算になる。
昨年1年間に通報された家庭内暴力の件数は23万6647件であり、一日平均にすると648件だ。これを踏まえると、旧正月連休時には普段より約1.33倍多い通報が寄せられたことになる。
この傾向は2024年に限ったものではない。
2023年の旧正月連休4日間では、計3562件、一日平均891件の家庭内暴力通報が寄せられた。同年の普段の通報件数(一日平均632件)と比べると、約1.41倍多い水準だった。
また、2022年の旧正月連休5日間でも、合計4092件、一日平均818件の家庭内暴力通報があり、同年の普段の件数(一日平均618件)と比較すると約1.32倍多い数字だった。
韓国の旧正月には、朝から親戚などが集まり、ご先祖への祭礼を行ったり、目上の人たちへの挨拶をしたりする。家族で過ごす時間が増えるため、家庭内暴力が発生する可能性も高まると考えられる。
警察庁の資料を公表したユ議員は「家庭内暴力は家族間のいざこざ程度とみなされることが多く、通報自体が容易ではない犯罪だ」とし、「繰り返される可能性が高いだけに、よりきめ細やかな被害者保護対策が必要だ」と述べた。
この結果を受け、警察庁は1月20日から30日までを「旧正月特別治安対策」を推進している。京畿南部警察庁や大邱警察庁などは、30日までに家庭内暴力が懸念される家庭や児童虐待事件を全面的にモニタリングする方針であり、仁川警察庁などは地域警察、機動巡回隊、自主防犯隊などを最大限活用して巡回活動を強化するそうだ。
オンライン上では「誰もがストレスを抱えている韓国社会」「連休で普段より家にいる時間が圧倒的に多いから当然のことのようにも思えてしまう」「旧正月の連休なんてなくしてしまえ」といった反応が寄せられた。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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