アメリカ大統領選後、韓国の株式市場からの資金流出の勢いが一段と強まっている。
為替と金利の急騰により、KOSPIは2450台まで後退し、KOSDAQも2カ月ぶりに700台を下回った。
時価総額トップのサムスン電子の株価は4日連続で下落し、4年5カ月ぶりの最安値水準を記録した。
10月13日、韓国取引所によると、午前10時20分現在、KOSPIは前日比31.02ポイント(1.25%)下落した2451.55を示している。指数は前日比14.30ポイント(0.58%)安の2468.27で始まり、下げ幅を拡大。
外国人が2876億ウォン(約316億円)の売り越しで指数を押し下げており、個人と機関はそれぞれ2578億ウォン(約283億円)、201億ウォン(約22億円)の買い越しを示している。
KOSDAQ指数は708.52でスタートした後、現在前日比13.83ポイント(1.95%)下落し696.69を示している。700台を割り込んだのは、8月初旬の「ブラックマンデー」(世界市場の同時下落)以来3カ月ぶりだ。個人と機関はそれぞれ412億ウォン(約45億円)、77億ウォン(約8億円)の買い越しで、外国人は461億ウォン(約50億円)の売り越しをしている。
KOSPIの時価総額上位銘柄の中で、サムスン電子(-2.26%)は一時、5万1800ウォンまで下落した。これは2020年6月24日(5万1600ウォン)以来、4年5カ月ぶりの最安値だ。サムスン電子の株価は、トランプ前大統領が米大統領選で当選を確定した後、11月8日から4取引日連続で下落している。
その他、LGエナジーソリューション(-2.11%)、サムスンバイオロジクス(-2.43%)、現代自動車(-1.93%)、起亜自動車(-1.31%)、KB金融(-0.97%)なども下落している。一方、SKハイニックス(0.27%)、セルトリオン(0.48%)、NAVER(0.17%)は上昇中だ。
KOSDAQの時価総額上位銘柄の中では、アルテオジェン(-6.37%)、エコプロBM(-2.42%)、エコプロ(-2.46%)、リーガケムバイオ(-8.37%)、ヒュジェル(-3.14%)などが下落している。HLB(0.67%)、HPSP(1.79%)などは上昇している。
KB証券のキム・ジウォン研究員は「アメリカ株式市場のトランプトレードは小休止が見られたが、ドル高と国債金利の上昇が続いており、韓国株式市場への負担は依然として残っている。需給の低迷が続く可能性があり、大型株と指数の下落が延長される可能性がある」と説明した。
なお同日のウォン・ドル相場は、前日比6.5ウォン高の1410ウォンで取引が始まった。10年物国債の金利は前日比12.3bp(1bp=0.01%ポイント)急騰し、4.430%を示している。
(記事提供=時事ジャーナル)
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