韓国の李在明(イ・ジェミョン)政権が北東アジア3カ国を指す公式表記順を「韓中日」に統一することにした。
韓国大統領室によると、11月16日、韓国政府は従来「韓日中」と「韓中日」という表記が混在して使用されていたものを、「韓中日」に公式表記として統一することにした。
大統領室関係者は「過去政権の非正常的なイデオロギー外交の問題を是正する次元だ」とし、「最も多くの人が、最も多く使用する表記に統一して、不要な論争をなくそうとするものだ」と述べた。
過去、韓国では北東アジア3カ国外交を呼ぶ際、「韓中日」が一般的に使用されてきた。その後、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権では固有名詞に別の価値を与えるとして、「韓日中」が併用された。尹錫悦前大統領は2023年のASEAN首脳会談で「韓日中」という表現を使用したことがある。
このような混在表記をめぐっては、国家間の距離感や外交的優先順位などをめぐる不要な解釈と論争が提起されてきた。これについて大統領室は、不要な論争をなくすため、過去に使用していた「韓中日」で表記を統一する立場を示した。
また、韓国政府がこれまで悪化していた中国との関係改善に乗り出したなかで出された措置であるだけに、対中融和ジェスチャーの一環という分析も出ている。一部では、李在明政権の実用外交路線の下、「対中融和・対日強硬」措置ではないかという解釈もある。
李在明大統領は11月14日、米韓関税協議のファクトシートを発表し、中国との継続的な対話を通じて両国関係の発展を続けていくという意志を示した。
李大統領は「先日の慶州(キョンジュ)でのAPEC首脳会議を通じて、これまで困難を抱えていた韓中関係が改善へ向かう契機が整った」とし、「政府は中国との継続的な対話を通じて両国関係の発展と朝鮮半島の平和のための道を、揺らぐことなく続けていく」と述べた。
(記事提供=時事ジャーナル)
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