日本のモデル・女優の菜々緒(身長172cm・股下85cm)を超える身長172cm・股下106cmのプロポーションを誇り、昨年9月に開かれた韓国最大のフィットネス&ボディビル大会『マッスルマニア』の受賞者にもなったユン・ヘジュ。
健康美あふれる“マッスル美女”の中でも特に際立つすらりとしたイメージは、“韓国の菜々緒”と呼ぶにふさわしいかもしれない。
現在はモデルとして活躍する傍ら、フィットネス関連事業を立ち上げる準備も進めているという彼女。近年、韓国では健康志向が高まり、体を鍛える女性が増えているが、彼女は韓国のフィットネス人気をどう見ているのか。
「私も韓国で体を鍛える女性が増えていることを実感しています」
そう切り出すと、街でよく目にするというフィットネス熱について語り始めた。
「例えば、街を歩いていても、私に気付く人が増えた気がします。特に、フィットネス選手として私のことを知ったという人が多い。SNSを見ても、自分のトレーニング姿をアップしている女性が珍しくなくなりました。私がSNSでトレーニング風景などを公開したときも、コメントをいただくことが増えましたね」
ユン・ヘジュによると、韓国ではスポーツで汗する女性が増えただけでなく、彼女たちのライフスタイルそのものも変化していると感じることが多いという。
「余暇に運動をして自分の体に投資する女性も珍しくないですし、旅行に訪れた旅先で汗を流す女性も多いです。最近、韓国でヘルシー志向のレストランがたくさんオープンしていることも、女性たちが健康を重視するようになったことが影響しているのではないでしょうか。
健康的に美しくなろうという傾向は、今後さらに強まっていくような気がします」
そんな健康志向の高まる韓国で、ユン・ヘジュは女性たちの憧れの存在となっているわけだが、体を鍛える女性が増えているのは日本も同様だ。
最近は“筋トレ女子”や“腹筋女子”がホットなキーワードとなっており、SNSでトレーニング姿を公開する女性も少なくない。
突発性難聴という難病を患いながら『マッスルマニア』でグランプリに輝いたイ・ヨンファが日本のバラエティ番組に出演するなど、韓国のマッスル美女にも関心が寄せられているが、こうした日本の状況を伝えると、ユン・ヘジュは「それも自然な流れではないでしょうか」と話した。
「先進国ほど健康やフィットネスに対する関心が高いと聞きますが、その流れに日本も合流したということでしょう。日本の女性といえば、女優の石原さとみさんのような、細くて可憐なイメージがありますが、美ボディまで兼ね備えたらさらに魅力的だと思います」
彼女の口から石原さとみの名が飛び出したことには少々驚いたが、以前本欄でインタビューの模様を紹介した“上位1%の神ボディ”イェ・ジョンファなども、村上春樹の大ファンだと明かしていたように、日本に関心を持つマッスル美女たちは少なくない。
ユン・ヘジュに日本の印象について訊いてみると、彼女は「日本には過去3回訪れましたが、良い印象ばかりです。最近も旅行しましたよ」と教えてくれた。
「今年1月のことです。新宿や箱根を観光したのですが、いつ訪れても日本の方々は親切で、どこに行ってもサービスが行き届いていました。繊細で華やかな日本の料理も好きです。
思い出深いのは、箱根湯本の温泉です。日本の温泉旅館に行くと、心が清められて、ストレスが消えていく気がするんです。いつか日本でも、モデルやフィットネストレーナーとして活動してみたいですね」
日本進出の可能性もほのめかせたユン・ヘジュだが、今後は新たに立ち上げるフィットネス事業を拡大し、韓国女性が健康的に美しくなれるように導くことだという。
「設立の準備を進めているフィットネス関連の会社を、大きくしたいですね。私は、韓国の美容業界やフィットネス業界は、これからもっと拡大していくと考えています。そこで大きな影響を与えられるような会社にして、フィットネスの素晴らしさを広く伝えていきたいですね」
抜群のプロポーションを武器に、フィットネス業界でも支持を集めるユン・ヘジュ。フィットネスを通じて活躍の場を広げたスレンダー美女が、今後さらに韓国のフィットネス・ブームを盛り上げていくことを期待したい。
文=慎 武宏
*この原稿は2018年4月25日にヤフーニュース個人に掲載した記事を加筆・修正したものです
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