サッカーメディア『Inter Football（インターフットボール）』キム・デシク記者
【グループH予想】
第1戦：ウルグアイ △1-1
第2戦：ガーナ 〇2-0
第3戦：ポルトガル △2-2
1勝1分1敗でグループリーグ突破。16強戦でブラジルに●1-3で敗退
【グループH展望】
韓国の16強進出はソン・フンミンら攻撃陣ではなく、意外にも守備のチカラで成し遂げられるのではないか。というのも、過去2大会の韓国はアジア最終予選後に監督が変わり、準備期間が少なかった。特に守備の組織力を磨くことに関しては時間が足りなかった。だが、ベント監督は違う。4年の長期政権下で彼は守備の組織力を高めることに神経を使った。アジア最終予選でも、攻撃よりも守備が光った。ベント監督はサイドバックを攻撃的に活用するが、ウルグアイ戦、ポルトガル戦では慎重な試合運びで進め勝ち点を狙うはずだ。期待したいのはキム・ミンジェとキム・ジンス。ふたりの存在感は日に日に高まっており、特に3度目の正直で初めてW杯のピッチに立つキム・ジンスの覚悟は並々ならぬものがあり、それがプレーにも表れるはずだ。
【グループE予想】
第1戦：ドイツ ●0-3
第2戦：コスタリカ 〇2-1
第3戦：スペイン ●1-2
1勝2敗でグループリーグ敗退
【グループE展望】
日本は「アジア」の強豪チームだが、ドイツとスペインは「世界」の強豪チームだ。サッカーの世界では「ボールは丸く、勝敗はどちらに転がるかわからない」ともいうが、それは実力が拮抗した者同士に適応されるもの。さらに言うと、スペインと日本のサッカーの性質は似ているが、“ティキ・タカ”の本家はスペインでそのレベルは日本とは次元が異なる。ドイツも2018年ロシアW杯で韓国に敗れた失敗の轍を踏まぬよう、あらゆる手段と方法を総動員して日本戦に挑むと予想される。ドイツは日本の弱点を徹底的に分析するだろうし、弱点がどこかとわかれば容赦ない猛獣だ。勝利するのは簡単ではないだろう。ただ、それでもアーセナルに所属する富安は楽しみだ。彼は優れたソフトウェア＝技術を持っており、ハードウェア＝フィジカルもプレミアリーグ（EPL）に通じるレベルだ。スペイン、ドイツの攻撃陣はフィジカルが飛び抜けて優れているわけでもない。競り合いでは冨安に分がありそうだ。
【決勝予想】
ブラジル対アルゼンチン（優勝予想はアルゼンチン）
サッカーメディア『Hidden K』リュ・チョン編集長
【グループH予想】
第1戦：ウルグアイ △2-2
第2戦：ガーナ△1-1
第3戦：ポルトガル △2-2
3分でグループリーグ敗退
【展望】
パウロ・ベント監督率いる今の韓国代表の最大の長所は「仕組みがしっかりしている」ことだ。ベント体制4年間、ともに呼吸を合わせた選手たちは自分と仲間をうまく利用する方法をよく知っている。しかし、それはソン・フンミンが完璧なコンディションの時にこそ輝いたチームの長所だった。ソン・フンミンは必ずW杯に出場するだろうが、100％でプレーすることはできない。これによって韓国は困難に直面することになった。大きく崩れることはないが、攻撃的に出たり、スピーディーな攻守の切り替えが必要な時に“頼れる柱”がないことが仇になりそうだ。相手も強い。負けることはなくとも、勝つこともまた難しい状況だと思う。
【グループE予想】
第1戦：ドイツ ●0-2
第2戦：コスタリカ 〇3-2
第3戦：スペイン ●1-2
1勝2敗でグループリーグ敗退
【グループE展望】
日本にとっては不運としか言いようがない。たとえ日本よりも格上であっても、精巧さをやや欠いてスキがあるチームであったなら、日本にも勝つチャンスは十分にあったかもしれない。例えば前回ロシアW杯のベルギー戦のようにだ。だが、今回対戦するのはドイツとスペイン。日本は空いたスペースを素早く攻めて、チャンスを作る技量を持っている。しかし、ドイツとスペインは付け入るスキを見せない。そういう相手に優勢な試合を展開することは容易ではなく、ゴールを決めるのも簡単ではない。 ゆえに日本の守備がどれだけ持ち堪えるかがカギとなり、吉田麻也がキーパーソンとなるのではないか。吉田の経験とリーダーシップが日本の忍耐力になることを期待したい。日本が「死の組」で壮烈に戦う姿を見せてくれることを期待したい。
【決勝戦 予想】
ブラジル対フランス（優勝予想はフランス）
文＝慎 武宏
*この原稿はヤフーニュース個人に掲載した記事を加筆・修正したものです。
